言語習得と年齢の関係。
多分、興味のある人は沢山いるでしょうし
中には『もう私は歳だから』なんて理由で
第2言語の獲得を諦めてしまっている方もいるかと思います。
一般的に言われているのが
子どもは言語を学ぶ才能があって
大人になるにつれてその才能はなくなる。
本当なんでしょうか。
最初に言いますが、神田の考えはNOです。
“誰にだって”外国語は習得できます。
ということで、神田の個人的な意見は一先ず置いておいて
何で年齢と言語習得との関係がこんなに注目されるのかを
簡単にご紹介します。
第2言語習得と年齢の関係の多くが
母語習得における極めて貴重なケースからそのinsightを得ています。
GenieさんやChelseaさんなどがそのケース。
いわゆる幼少期に、何らかの理由で母語のinputを
得られなかった人達が、その後の努力にも関わらず
母語をちゃんと獲得する事ができなかったのです。
Chelseaさんの発話データだけ見つけました。(Bialystok & Hakuta, 1994)
the small a the hat.
Richard eat peppers hot.
Orange Tim car in.
Banana the eat.
The woman is bus the going.
The girl is come the ice cream shopping buy the man.
とりあえず文法はおかしいですね。
発音については、どうなんでしょうね^^;
まぁ、このデータからはわかりません。
こういったケースから生まれた仮説が
critical period hypothesisという、簡単に言うと
母語(言語)を習得するには、“ある時期”までに
一定のinputが必要である。
その『ある時期』がcritical periodです。
日本語だと臨界期ですかね。
神田は母語習得については、来年の春学期に勉強するので
今のところちゃんと理解はしてないのですが、
おそらくこの『ある時期』というのは明確ではないと思います。
はっきりさせるために
10人の子供で実験しましょう。
なんてあり得ない話ですからね。
勉強して興味深い事がありましたら、ここで報告します。
とりあえず!!!!!
-第1言語習得にはcritical periodなんてもんが存在するらしい。
-感覚的に、大人の方が言語学習に苦労するようだ。
この2つの要素は、第2言語においてもcritical periodが存在すると
仮説を立てるには充分ですね。
そしてこの2つの仮説をサポートするデータが手に入れば
例えば日本で言えば、『小学校から英語教育を始めなければ!』
みたいに、早いうちから外国語教育を始めなければならない
という結論に至る訳です。
もう1つ付け加えると、大人は外国語をうまく使えるようにならないから
評価の仕方を変えなければいけないなんて事も言える訳です。
さて、実際はどうなんでしょうか?
はい
こりゃまたおっきなもんを相手にしようとしています(笑
次回に続きますb
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Reference
Bialystok, E., & Hakuta, K. (1994). In other words: The science and
psychology of second-language acquisition. New York: BasicBooks