日曜日。

朝から気分はいい。日に日に良くなる感じ。
これが日にち薬かぁとか思う。

まだ背中に痛み止めの針が刺さったままなので、シャワーはまだ浴びれないけど、看護師さんがシャンプーだけしてくれるというのでさっそく準備した。首に巻くタオルと髪を拭くタオルを持って洗面室へ。

そこには美容室と同じシャンプー台があって、後ろに倒れる形で髪の毛を洗ってもらった。シャンプーしてもらいながら、いろんな雑談もしてくれて楽しかった。
つくづく看護師さんの仕事は偉大だなぁと思う。まさか、髪の毛だけ洗ってくれるなんて思ってなかったから。
そして入院前に髪の毛を切って良かったと思った。私は背中半分くらいまであるロングだったけど、入院中は髪が長いとうざいかな?と思って30cmくらいばっさり切った。この時は自分のことだけ考えていたけど、いざこうして洗ってもらう身になると短くしておいて良かったと思った。
(後日、自分でシャンプーする時も点滴の管があって片手しか使えなかったため、さらに痛感)



熱がまだ下がらない。
37.0〜37.5あたりをウロウロ。

看護師さんに

「今日はたくさん歩いてください。目標は病棟内5周!」

と言われて、ちょっとやる気が出た。トイレのついでにわざわざ遠回りして戻ったり。

お昼に夫が来てくれて、新しく買ってきてくれた氷を水筒に入れてくれたり、片づけをしてくれたり。病棟内5周の話を伝えたら、一緒に歩こうと言ってくれて、屋上や売店まで行った。私が点滴の棒を持って歩く姿をビデオに撮ったり、それを撮りながらくすくす笑うので私も笑った。笑うとまだお腹が痛いけど、でも幸せだった。


夫は本当にいろいろ助けてくれる。帰る時は必ずタオルケットを縦に折り、私が寝たあとに掛けやすいようにセットしてくれる。優しくなったなぁラブ
翌日の朝10:30

自分で引き出しをあけてスマホを取り出し、電源を入れることができた。
意識ははっきりしてるし、あー生きてる!って思った。

血圧と体温を測ったあと、看護師さんに支えてもらいながら起き上がる。とくに痛いところはない。尿の管が気持ち悪いな…ってくらい。
起き上がるときにベッドのリクライニングで起こしてもらう方法だと自分でコントロールできず、自力でがんばったほうが私はラクだった。なんとか起き上がってベッドの縁に腰掛けて
「せーの」で立つけど、吐き気がすごくてギブアップ。
いったん休憩してまたあとにしましょうと言われる。また血圧を測ると70/40で、今立ち上がったことで急に下がってしまった。

しばらくして、また看護師さんがきて

「体重計まで歩きましょう」

「…(ええー??) は、はい」

さっきと同じように起き上がり、スリッパをはかせてもらって点滴の棒につかまる。
本当にそろりそろりと蟻より遅いんじゃない?ってくらいのスピードで体重計のあるナースステーションまで歩く。

帰りは車椅子でピューっと帰った。
ベッドに横になるとクタクタ。でもこれが終われば尿の管を取ってもらえるからがんばった。
自分でトイレに行けるようになると、体から外れていくものが増えると聞いていたし、実際このあと尿の管に続き、心電図、足のマッサージ器具も外れていき、残すは背中の痛み止めと点滴だけになった。

初めてトイレに行ったとき、ちょっとお腹がビクッとしたけど、ものすごい爽快感だった。

この時以来、トイレに行くたびにお腹が軽くなって気分が良くなる気がしたので、お水をいっぱい飲んで何度もトイレに行った。歩くことが一番いいらしい。

お昼になって重湯、豆のスープ、鰹のだし汁、プリンが出た。プリンはおいしかったけど、その他は一口程度でおしまい。まだ食欲はない。

この日はぼんやりして過ごした。

朝9時から始まった手術が終わったのは13時過ぎ。
最初はお昼までには終わっていると聞かされていた夫は「長いな…」と心配だったそう。
長くなった理由は「終わりました」の記事に書いたとおり。
 

私がベッドに戻ったのは2時近くで、夕方からだんだん意識がはっきりしてきた。

この頃は

おしっこがしたい!!!!
お、お、お、おしっこが漏れる!!

の一言。
トイレに行きたくて我慢してる感じがずーっと続き、そわそわ。漏れる漏れるーーって気分がするけど、看護師さんにお小水の管がありますからねーと言われてガマンするしかない。
痛みはないけど、子供の頃おしっこをがまんして慌てた感覚を思い出した。焦る感じ。

その後だんだん発熱し始め、38.8度まで上がる。これは手術後に普通にあることと聞かされていた。

夫が冷たいタオルを用意してくれて、頭と足を冷やしてくれた。水で絞ったハンドタオルを何枚も冷蔵庫に入れて冷やして、おでこや足に乗せる作業を何時間もしてくれた。
ぬるくなったタオルのかわりに冷蔵庫から出したばかりの冷たいタオルが乗せられるとひんやりして本当にありがたかった。

あとで看護師さんにアイスノンをもらい、頭と足と脇腹を冷やす。それ以来ずっと枕はアイスノン。看護師さんがすぐ来てくれて、新しいのに変えてくれる。

この発熱がなかなか下がらず、退院が延期になりそうなところ(今現在) 

飲み物はまだ禁止。それでも口の渇きがひどいので何度もうがいをさせてもらう。たぶん500mlミネラルウォーター1本分はうがいに使ったんじゃないかな。口の中が冷たくサッパリすると少し気分がよかった。

8時に夫が帰り、長い夜が始まった。眠れても1時間程度だけど、お腹の痛みは麻酔のおかげかほとんどなかった。背中から痛み止めを入れるボタンも数えるほどしか押さなかった。
それよりもとにかくお尻と腰が痛くて何度も自分でビーズクッションを挟んで体制を変えたりして、朝の4時になったところで完全に目が覚めた。

ほんのり明るい空を見て「2日目を迎えたぞーー」という気分だった。

「ゆのさーん、わかりますか〜〜」

の声にうっすら目を開けたとき

「あれ?私、なんで歯医者さん来てんの?」


というのが最初の気持ちでした。

自分でも信じられないけど、口の中にあった管を抜かれたとき、歯の治療と勘違いしたんですね。
口の中の唾液を吸う器具も歯医者さんのと同じだった(と思う)

…なんで歯を??
と、たぶん数分くらい思ってて
やっと事実に気付いた時に

「先生は?先生は?」と聞いていたらしいです。

先生が

「はいはい、ここにいますよ」と顔の近くに来てくれてぎゅっと手を握ってくれたことは覚えてる。冷たくて気持ちのいい手だった。

まだ意識が朦朧としてて眠いんだか目がしょぼしょぼする感じ。

部屋に戻りながら、病棟で待つご家族にも連絡しますからね、そこで会えますからねーーと言われたんだけど
一刻も早く会いたくて、今度は
「家族は?家族は?どこにいますか?」と聞いた。

「すぐ会えますよ、あと2分くらいね」

と言われて、安心したのか寝ちゃった。


病室に戻ってからもしばらくストレッチャーに寝かされていたようで、その時に家族と再会。まだ顔を見られる状態ではなかったけど、声で夫と息子がいるのがわかった。

「大丈夫、大丈夫、ゆの、がんばったね」と夫が肩を撫でて…というより、トントントン!と叩いたのが、死ぬほど衝撃がきて頭にグワングワン!と響き


「た、た、叩かないで!!!!!」


手術直前の会話もアレなら、直後の会話もコレです……


その後、無事にベッドに移されて安静が続きます。
足にマッサージのポンプがついてるけど、膝を曲げることもできるし、両手も想像以上に動く。

体に繋がれているのは、背中にある麻酔の管、右手の人差し指に心電図、左手の甲には点滴、尿道カテーテル。
この時点で痛みのあるものはなかった。まだ少し麻酔も効いてたし感覚が麻痺してたのかな。

ただ、ずっと同じ体制で寝てるせいでお尻が痛く、何度もお尻を浮かせてはクッションを挟んだりした。

このビーズクッション
ダイソーで300円だったけど、今回の入院で持ってきてよかったものNo.1キラキラ

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これをお尻の下や背中の隙間に挟むと、正座して痺れた足をほぐすような開放感があり、本当に助かった。真ん中の穴がちょうどよく、普通の枕としても使えるし、二つ折りにしてちょっと高さのある枕にもできた。

手術当日の朝
7時に夫と息子が到着。
8時に呼ばれるまで、みんなでボーっとテレビを見る。  

時間どおり看護師さん登場。手術着に着替えて最後のトイレに行った。
私たち家族3人と、看護師さんの4人で手術室のあるフロアへ歩いて移動。
そうするとそこには同じく朝一番の手術を控えた人たちが並んで座っていて、その様子がまるでバス停でバスを待つベンチみたいで、笑ってしまった。
私も促されて一度座ったけど、奥の方にいる夫と息子のところに歩いて戻り
「引き出しにiPadあるから待ってる間オセロとかしてていいよ」
なんて言ってたら、  

「ゆのさーん、入ります」

と言われて、扉の向こうへ。

もし私になんかあったとき、↑これが最後の会話?!?とか思った。
 
中に入り、名前や生年月日の確認、リストバンドのバーコード読み取りなどを終えて、
清潔区域との境界線越しに家族にバイバイ。
このときちょっと泣きそうになったけど、手術室のスケールというか非日常感に圧倒されて

「うわぁ…なんだここは!宇宙船か?」なんて思いながら、私が手術する部屋に到着。

すぐ寝かされて、左手の甲に点滴、両足に血栓防止のマッサージ器具、次々と付けられていく。

そして一番恐れていた硬膜外麻酔の注射。
出産のときに経験はあるものの、ちゃんと意識があるときにするのは初めて。

右を下に横向きに寝ると、背中にシートが貼られていき、背骨と背骨の間をグイグイ押されて何度もチェックされる。
ココにすると決まったところをずっと押さえられて  

「体育座りの格好で自分のおへそを見る気持ちで丸くなってください」

「チクっとしますが、歯医者さんの麻酔と同じようなもんですよー」

このとき、私の右側には看護師さんがいて
ずっと私の体を支えつつ、肩を撫でてくれていた。
「大丈夫ですよ〜〜うん、痛いですよね。うんうん、大丈夫」
 
私は声にならない呻き声みたいなのをあげて、いったん中断。腰が引けてしまい、うまく入らずもう一度やることに。
 
本当うまく説明できないけど、なんとも言えない痛みと違和感で、また腰が引けてしまった。

最後にうまくできたとき
「もう針は入りません、痛くないですよ」

と言われてホッとしたのも束の間、

「お口の上にマスクつけますね〜〜」

と頭上からやってきて、あーこれ、テレビとかでよく見るやつね…なんか目がぐるぐるするなぁ…


から、意識がなくなる。
予定より1時間ほどオーバーしたけど、無事に終わりました。
オーバーした理由は、帝王切開のときの傷が少し硬くなっていたとのこと。
それ以外は何も問題なく順調にきています。

驚くほど動ける。足も手も。

それが今のところの感想。開腹手術とは比べものにならない。

また詳しく記録に残します。

午後から入院。ちょうど病院についた直後からひどい雨になったようで、先に帰る予定だった息子はしばし足止め。

病棟につくなり、持参のミネラルウォーターで下剤を飲む。いろんな書類にサインしたり説明を受けたりしていると、どんどん時間が過ぎた。
途中、おへその掃除と剃毛があった。バリカンでじょりじょり〜っと、けっこう痛かったえーん
看護師さんに
「とっても綺麗なおへそです!」
と言われ、思わず笑う。
だってそんなこと言われたことないし。

雨も弱まり、一足早く息子が帰った。
夫の実家に夕御飯をお願いし、私と夫で主治医の先生の到着を待つ。
約束の時間に先生がやってきて、ちょっとびっくりするくらい長い時間、丁寧に説明をしてくれた。40分くらい。私がこの病院でしてきたこと、全部話しますって。私にはおさらいの意味、夫には最初から説明というカンファレンスだった。

検査結果、ヘモグロビン値の推移、MRIの画像、診察のたびにモニターで見ていたものをもう一度見て「ほんとにおさらいだなぁ」と思った。

摘出した子宮は、夫が確認するそう。私も見たいけど麻酔から覚めてない可能性もあるので、写真を撮ってもらうことにした。

主治医の先生のほかに、あと3人の先生がついてくださるそうで
そのうちの1人の先生は救急外来のときにお世話になった先生だった。病室まで挨拶にきてくださり、私のことを覚えててくれて嬉しかった。

6時にごはん。
7時半にお風呂。
8時までの面会時間ギリギリまで夫がそばにいてくれて、バイバイ。
昨日みたいに泣くかなぁと思ったけど、泣かなかった。

私の手術は朝一番の9時。
あと30分で飲食禁止、12時までに経口補水液を500ml飲む。

明日は7時に夫と息子が来てくれる予定。2人にとって、家に私だけいない夜は初めてじゃないかな。

早く会いたいなーー


ほとんど眠れず、今朝も早くから掃除したり片付けしたり…オリンピック見たり… 

昨日は夜遅くまで泣いたり、夫を責めたり、自己嫌悪になったり…本当にめちゃくちゃだった。
今朝起きるまでキャンセルのことが頭にあったし、荷造りもまったくしていなかった。

朝ごはんを食べてから、のろのろと支度。足りないものはあとで持ってきてもらえばいいやと気楽にやることにした。

これから家族で軽くお昼を食べてから病院に行きます。タクシーで15分くらいなので、恵まれているほうだと思う。

のろのろと行こう。
約束を守ってもらえないことには慣れてるつもりだった。
でも今回だけは守ってほしかったし、守ってくれると信じていたから、悲しくて涙が止まらない。

私が入院することを話すと
「ゆのさんが不在の間きっとご主人と息子さんは妻や母の偉大さを感じるでしょうね」って言ってくる人がいたけど

そんなこと思うような2人だったら、普段からもっと大切にされてると思う。
大切になんかされていないから、感謝なんかされたことないから
私がいなくてもコンビニごはんで暮らしていくだろうし、ゴミ屋敷で暮らしていくんだろう。

私がどんな手術を受けて、どんな状態になって、なんてわかってないと思うし、聞かれたこともない。主治医の名前すら知らないんじゃないかな。

そういうものなの?

私が朝から情緒不安定でもう入院やめたいって話すと「じゃぁキャンセルしよう」の一点張り。
なんで話を聞いてくれないんだろう。なんでこんな思いに至ったか、そこまでの経緯や私の気持ちに寄り添ってくれないんだろう。
今朝は3時過ぎから目が覚めてしまって、そのまま眠れなかった。いよいよ明日だと思って緊張していたのと、やっぱり明日行くのやめて手術もやめようって思ったり…

隣で寝ていた夫を起こし「明日行くのやだ」って何度も言って泣いてしまった。
夫はなんかいろいろ言ってたけどあんまり思い出せない。

7時過ぎに朝食の準備して、みんなで食べて、夫は出勤。息子はゴロゴロ。
私も何もする気になれずゴロゴロしていたら病院から電話があった。
明日13:00に入院、6人部屋とのこと。やだなぁ。やっぱり個室は空いてなかったんだ。
ますます行きたくない。

自分の書いてきたブログを読み返しても、自分のことだと思えない。自身の記録はもちろん、同じ境遇の人の役に立てば…なんて始めたのにまったく参考にならないブログでごめんなさい。

こんなふうに暗くどんよりしたままの人もいるってことで…m(_ _ )m