みくに園のヤギの広場には5頭のヤギが暮らしています。
ヤギ好きのKさんの「タタタターン!」という強い要望がありました。
つまり、訳せば「早くもっと快適にしてやって!」という要望です。
そこで、ヤギたちが暮らしやすいようにヤギ小屋、餌場などを
改修することにしました。
隣にある小豊島へ船で行き、古いカーフハッチ(小牛の小屋)を
譲り受けてきました。
今日は丸太を譲ってくれる人がいて、みんなで木を伐りに行きました。
ヤギが渡る橋を作るのです。ヤギは高い所が好きで、駆け上ります。
ヤギのそんなかっこいい姿も見せたあげたいなあ!と思います。
そこで、男性職員たちでチェーンソーを持って出かけました。
木を切り倒すなんて初めての職員ばかり。経験者に教わりながら
ロープをかけて、チェーンソーで切っていきます。
バサッと倒れる大きな木を見て「こうやって木を伐るんだ!」と感動。
ヤギのために橋を作るなんて、大変なことをなぜやるの?
そもそもなぜ福祉施設がヤギを飼うの?人のお世話だけでも忙しいのに。
バサッと倒れた檜の木を見ながら、
「だってKさんやNさんやMさんたちが喜んでお世話をするんだもの」
「ずっとヤギのことを気にかけているんだもの」
その気持ちに応えなきゃ!ヤギが幸せならば、みくに園の人たちも
幸せになるはず!と思いました。
人間の生活は衣食住だけではなくて、互いに支え合ったり、
気にかけるものがあったりしながら成り立っていく。
快適に過ごすヤギを見ながら、みんなも嬉しくなる・・・そんなものでは
ないかと思いました。 また、見に来て下さい。
(kame )