日光道中 第10回 杉戸宿~幸手宿 その1 | 街道歩き

街道歩き

2022年東海道五十三次完歩後、いろんな街道歩きをしています。

2023年12月9日晴れ

 

東武動物公園駅に集合音符

 

今日は例年よりも気温が高いというで、街道歩きにはうれしいですグッド!

 

 

杉戸宿

 

元和2年(1616)近郊の郷村を集めて宿場を創設した。

当初は上・中・下町のみであり、その後河原組・新町が組み込まれた。

天保14年(1843)には宿内家数は365軒。

本陣1,脇本陣2,旅籠46軒、人口1663人(男789人・女874人)

 

東福寺(新町)

明治初期、全国的に自由民権運動が高揚するなか、

東福寺は東部地区の中心地となりました。

明治22年(1889)には最初の町役場が置かれました。

 

昔は趣きのある建物だったんですねグッ

 

近津神社(清池村)

貞享元年(1684)創建、清池村の鎮守。

珍しい「見返り狛犬」

 

鳥居のところで、地元シルバー三人組に「何処から来た?」などいろいろ聞かれ、話が長くなりそうだったので、「見返り狛犬はどこ?」とか言いながら、離れましたニヤリ

 

旅人相手に、ウンチク披露したい人に捉まると時計の針が早く回ります泣

 

高札場(清池村)

杉戸宿開宿400年を記念して復元したもの。

 

実際に高札場があった「上町」付近を探したけれどわかりませんでしたチーン

 

来迎院(清池村)

本尊の不動明王は運慶作と伝わり、奥州藤原氏三代の守護仏でした。

 

不動明王のお顔がコワイびっくり

 

豊島屋跡(清池村)

創業文政5年(1822)銘酒「杉戸宿」の蔵元でしたが令和4年(2022)9月に閉業しました。

 

関口家の家系史では、今川義元の養女で徳川家康の正室・築山御前の一族が祖先で、

桶狭間の戦いの後、杉戸町に移り住んだと伝わっています。

 

立派な構えの酒屋さん、閉店してしまい残念ショボーン

 

外壁は「簓子下見(ささらこしたみ)」

 

簓子(縦の角材)を外せば横板は容易にはがせ、

火災時に被害を少なくする実用的な面を持っています。

 

神明神社(新町)

新町北側の鎮守。

 

旧旅籠・扇屋(新町)

現・洋品生地店。

 

建物が壊されて更地が多くなっていました。

 

漢方医虎屋跡(下町)

「五疳之薬虎屋長蔵」跡。現「とらや薬局」

 

空き地が多く、脇本陣だった場所もわからず、思案顔のメンバーショボーン

 

本陣跡・長瀬清兵衛邸(中町)

どうもここが本陣跡らしい。

 

脇本陣酒屋伝右衛門跡(中町)

建坪87坪で杉戸宿旅籠組合惣代を務めたとのこと。

現「松木屋」製パン業を営んでいたようですが、廃業した感じでした。

 

伊勢屋長兵衛跡(中町)

造り酒屋だったという、広い敷地。現「小林質店」

 

愛宕神社(中町)

杉戸宿の鎮守のひとつ。火伏の神としても深く信仰されているそうです。

樹齢300年の大銀杏、中が黒く焼けこげていたけれど、しっかり養生されていました。

 

渡辺金物店跡(上町)

商家のたたずまいを残す古民家。

平成に入り、看板を降ろしたそうです。

 

古い民家のある通り。

 

角穀屋跡・小島定右衛門邸(横町)

桝形通りの「角」にある「米穀問屋」を意味した屋号。

相場の変動に合わせた米取引を行って、米の輸送には古利根川を利用したそうです。

 

杉戸宿の面影を今に伝える貴重な建物キラキラ

蔵の横にまわると!!

通りの風格ある姿からは想像できない悲惨な状態が露わになりましたピリピリ

修復工事が取りやめになったようです。

個人宅での維持には限界があるのでしょうもやもや

 

宝性院(横町)

永禄3年(1560)幸手城主の一色義直により開山。

「まちの寺院」として、明治期には郡役所や小学校が置かれたこともあります。

ピンクの彼岸花と紅葉、ススキではなく「パンパスグラス」と教えてもらいました。

武田信玄の子孫・武田信之が書いた扁額。

お堂の一カ所に、百獣の王が「生命の源」と言われる鞠を抱えていました。

石造りの馬頭観音は日光道で一番大きいと言われ、見ごたえがありました。

 

「お腹がすいたね~」と言いながら歩いていると、

こんな店名の食堂が現れました!!

「東京駅食堂」

恐る恐る店内に入ると、昭和の雰囲気いっぱいでした。

創業は昭和40年(1965)

先代店主が元駅員だったため「東京駅」のようにたくさんのお客さんが来てくれることを願って店名にしたそうです。(「けんちゃん」さんブログより)

 

トイレは隣の母屋にあって、お家に上がって使わせてもらいましたトイレ

親戚の家に来たみたいな感じでした。

「親子丼と半ラーメンセット」すごい量 びっくり

昔ながらの味付けで、美味しかったですグッ

 

私たちの後から、次々と男性客が入って来て、

二人前くらいの品を注文して黙々と食べていました。

 

(つづく)