2023年6月15日(木)
美術愛好家の友人と「マティス展」へ。
上野公園口駅舎が新しくなって、木々を表現した展望テラスのルーバーが素晴らしい
東京都美術館へ。
2012年に大規模改修をしていたことを知らず、入口も変わってしまってキョロキョロ
「マティス展」は、20年ぶりの大規模回顧展とのこと。
「色彩の魔術師」どんな魔術が披露されるのかな
1章 フォーヴィスムに向かって 1895–1909
法律家を目指していたマティスは、盲腸で入院中に母親から送られた画材で絵を描き、そこから画家としての道を開いていく。
「読書する女性」1895年
伝統的画法とはいえ、赤い色調、椅子、額などマティスが好んで描き続けたものがここに。
「豪奢、静寂、逸楽」1904年
フォービズムへの道を開き、「色彩」という言葉をつかんだ重要な作品。
今回、ポンピドゥー・センターから特別に貸し出された作品
こんな点描画をかいていたとは
でもすぐにこの技法から彼独自のものへと変わっていく。
「豪奢I」1907年
フォービズムからその先の絵画空間を追求した作品。
「金魚鉢のある室内」1914年
青い室内と大きく開かれた窓の外を、中央に置かれた金魚鉢が繋いでいる。
「コリーウールのフランス窓」1914年
黒く塗りつぶされた窓の外、戦争が押し寄せる時代を見ているのか?謎めいた作品。
1913年ー1920年 絵画と彫刻の実験的な造形。
マティスが彫刻に取り組んだことを知り、驚いた。
写真にはないが「背中」という4点の彫刻は、具象に行きついた造形の力強さが印象的。
4章 人物画と室内画 1918–1929
1930年代、アメリカやオセアニアを旅したマティスは、光や空間に触れて豊かな造形を探求する。
「夢」1935年
秘書であり、モデルであったリディア・デレクトルスカヤを描いた作品。
ゆったりと夢を見ているような姿に安らぎを感じる。
「女性の顔」1942年
マティスの死までずっと傍らにいたリディア、マティスに多くの想像力を与えた女性。
マティスの到達点とされる礼拝堂。
4K画像も素晴らしく、崇高な空間のもつ力の大きさを感じて立ちすくんだ。
いつもは絵画にしても彫刻にしても作家の造形力に圧倒されて、疲れ果ててしまうが、
今回、マティスの「色彩の魔術」を浴びて、パワーアップできました。
美術館の上のレストランでランチして、友人との一年ぶりのおしゃべり。
雨に濡れた木々を眺めながら、楽しい時間。
その後の楽しいオ・マ・ケ・・・・
上野に詳しい友人が教えてくれて「是非見て来て!」と。
場所は、大噴水の近くです。
上野トイレミュージアム
「普通のトイレどこが違うの
」
「来て来て、楽しそう」
ペンギンのトイレ。壁はペンギンのうんち。
キリンのトイレ。壁はキリンのうんち。
パンダのトイレ。壁はパンダのうんち。
ゾウの「誰でもトイレ」壁はゾウのうんち。
壁はそれぞれの動物の「うんち」タイル
男性トイレは写真が撮れませんでした。
動物をモチーフにしたトイレ、芸大生のデザイン。
上野動物園の飼育員から「動物たちとは会話ができない分、うんちを通して健康状態を確認している」と言われたことが印象に残ったという。
内装にはパンダやキリンたちの後ろ姿が描かれ、排泄(はいせつ)物そのものをイメージしたデザインも。
便座に腰掛けたら、動物たちと一緒に排泄している気分になるね
大人も子供も楽しみながら排泄を考えるきっかけになるんじゃないかな
もうちょっときれいになっているとよかったけど
おすすめのトイレです