マティス展と上野トイレミュージアム | 街道歩き

街道歩き

2022年東海道五十三次完歩後、いろんな街道歩きをしています。

2023年6月15日(木)

 

美術愛好家の友人と「マティス展」へ。

 

上野公園口駅舎が新しくなって、木々を表現した展望テラスのルーバーが素晴らしい!!

 

東京都美術館へ。

2012年に大規模改修をしていたことを知らず、入口も変わってしまってキョロキョロ目

 

「マティス展」は、20年ぶりの大規模回顧展とのこと。

 

「色彩の魔術師」どんな魔術が披露されるのかなハート

 

 

1章  フォーヴィスムに向かって 1895–1909

 

法律家を目指していたマティスは、盲腸で入院中に母親から送られた画材で絵を描き、そこから画家としての道を開いていく。

 

「読書する女性」1895年

伝統的画法とはいえ、赤い色調、椅子、額などマティスが好んで描き続けたものがここに。

 

「豪奢、静寂、逸楽」1904年

 

フォービズムへの道を開き、「色彩」という言葉をつかんだ重要な作品。

今回、ポンピドゥー・センターから特別に貸し出された作品飛び出すハート

 

こんな点描画をかいていたとは!!  

 

でもすぐにこの技法から彼独自のものへと変わっていく。

「豪奢I」1907年

フォービズムからその先の絵画空間を追求した作品。

 

 
2章  ラディカルな探求の時代 1914–1918
 
第一次大戦で二人の息子と親しい人が徴兵されるなか、一人革新的な造形に取り組んだ。
 

「金魚鉢のある室内」1914年

青い室内と大きく開かれた窓の外を、中央に置かれた金魚鉢が繋いでいる。

 

「コリーウールのフランス窓」1914年

黒く塗りつぶされた窓の外、戦争が押し寄せる時代を見ているのか?謎めいた作品。

 

 
3章  並行する探求─彫刻と絵画 1913–1930
 
絵画のアイデアが模索される過程で生まれることが多かった彫刻。

 

1913年ー1920年 絵画と彫刻の実験的な造形。

 

マティスが彫刻に取り組んだことを知り、驚いた。

写真にはないが「背中」という4点の彫刻は、具象に行きついた造形の力強さが印象的。

 

 

4章  人物画と室内画 1918–1929
 
1920年代、ニースに住いを移したマティスは小さなカンバスを用いて人物画室内画を描く。
 
「赤いキュロットのオダリスク」1921年
「オダリスク」は、イスラムのスルタン(君主)に仕える女性。
アトリエを劇場のようにしつらえることは、造形的な実験をするために必要だった。
 

 

 

 
5章 広がりと実験 1930–1937

 

1930年代、アメリカやオセアニアを旅したマティスは、光や空間に触れて豊かな造形を探求する。

「夢」1935年

秘書であり、モデルであったリディア・デレクトルスカヤを描いた作品。

ゆったりと夢を見ているような姿に安らぎを感じる。

 

「女性の顔」1942年

マティスの死までずっと傍らにいたリディア、マティスに多くの想像力を与えた女性。

 

 
6章  ニースからヴァンスへ 1938–1948
 
第二次世界大戦が始まり、高齢と病気のためにフランスを離れることができなかったマティスは、ニースからヴァンスへと移った。
 
「赤の大きな室内」1948年
ヴァンスのアトリエのシリーズの締めくくりの作品。赤の色が独特。
 
彼は療養中でも絵を描くことを止めず、ドローイングや本の装丁などをした。
 
 
7章  切り紙絵と最晩年の作品 1930–1954
 
色彩のなかでデッサンし、色と線を結び付けてたくさんの切り絵を制作した。
 

「イカロス(版画シリーズ〈ジャズ〉より)」1947年

 

 

 

 

8章  ヴァンス・ロザリオ礼拝堂 1948–1951
 
これまで追求してきた技法を馳駆して、光と色と線が融合する空間の創出を目指した。
 

マティスの到達点とされる礼拝堂。

4K画像も素晴らしく、崇高な空間のもつ力の大きさを感じて立ちすくんだ。

 

いつもは絵画にしても彫刻にしても作家の造形力に圧倒されて、疲れ果ててしまうが、

今回、マティスの「色彩の魔術」を浴びて、パワーアップできました。

 

 

美術館の上のレストランでランチして、友人との一年ぶりのおしゃべり。

 

雨に濡れた木々を眺めながら、楽しい時間。

 

 

その後の楽しいオ・マ・ケ・・・・

 

上野に詳しい友人が教えてくれて「是非見て来て!」と。

場所は、大噴水の近くです。

 

上野トイレミュージアム

「普通のトイレ?どこが違うのはてなマーク

 

「来て来て、楽しそうハート

ペンギンのトイレ。壁はペンギンのうんち。

 

キリンのトイレ。壁はキリンのうんち。

 

パンダのトイレ。壁はパンダのうんち。

 

ゾウの「誰でもトイレ」壁はゾウのうんち。

 

壁はそれぞれの動物の「うんち」タイルうんち

 

男性トイレは写真が撮れませんでした。

 

動物をモチーフにしたトイレ、芸大生のデザイン。

 

上野動物園の飼育員から「動物たちとは会話ができない分、うんちを通して健康状態を確認している」と言われたことが印象に残ったという。

 

内装にはパンダやキリンたちの後ろ姿が描かれ、排泄(はいせつ)物そのものをイメージしたデザインも。

 

便座に腰掛けたら、動物たちと一緒に排泄している気分になるねびっくりマーク

 

大人も子供も楽しみながら排泄を考えるきっかけになるんじゃないかな音符

 

もうちょっときれいになっているとよかったけど悲しい

 

おすすめのトイレですルンルン