リン・ユンジュスーパーZLCのレビューを書こうと思ったが、張継科スーパーZLCと同じ性能であるため、同じような内容のレビューになりそうであり、書くことを躊躇していた。
そこで、いつものレビューとは趣を変え、張継科スーパーZLCのレビューをベースにして、追加の内容を加える形にすれば良いかと思った。
※赤文字は張継科で書いた内容
※青文字は今回の追加内容
※基本的には張継科で書いた内容はリンユンジュにも言える内容である
※同じSZLCを搭載の水谷隼SZLCとの比較も交えて
※今回はビスカリアとの比較も交えてみた
打感
柔らかいんだけど硬い。
これは水谷隼SZLCと同じ感覚。
掴む感覚は水谷隼SZLCよりもある。
高い反発力はあるが、その反発力は板薄なこともあり、しなやかな反発力といった感じ。
※追加内容なし
打球音
心地よい金属音が鳴る。
水谷隼SZLCは、軽打では木材音系の「ポコン」とした音があったが、張継科SZLCにはない。
※追加内容
強打時はビスカリアの方が気持ちの良い金属音に感じる。
スピード
速いねぇ。速い割に、緩急のコントロールもつけやすい。
スピード感と威力だけは水谷隼SZLCが少し上かも知れない。
張継科SZLCの「掴む」感覚(=柔らかさかな?)が、そう感じさせるように思う。
※追加内容
ビスカリアより圧倒的に速い。
ドライブばかりではなく、全ての打球に速さがあるため、台上は少し気を遣う。台上を改善する策としての09Cの選択は最適と思う。
それでも、下回転サーブやツッツキは本来の09Cよりも飛び出しが早かったり長くなりやすい傾向があるため、そのちょっとしたところは技術でカバーする必要がある。
回転量
絶対的な回転量は十分なものである。
水谷隼SZLCよりも回転を掛けやすいように思う。
張継科SZLCのしなやかな感覚がそう感じさせる。
水谷隼SZLCは直線弾道、張継科SZLCは若干弧線を描くかな。
※追加内容
反発力の高さから飛び出しが早めになるので、ビスカリアよりボールを持つ時間が短い。貼るラバーが09Cのような回転重視のラバーであると、(フォアは何とかなるが)バックでの回転のかけ方に少しコツが必要になってくる。よりブレードの下側に強く引っ掛ける感覚が要求される。
ブロック
安定したブロックが可能である。
板薄の割には押される感じもない。
短く止めるブロックは、水谷隼SZLC同様に技術を要する。
※追加内容
ビスカリアよりブロックの速度が速い。
柔らかく(薄くというか)当てる感覚が必要。
コントロール性
水谷隼SZLCよりコントロール性は高い。
水谷隼SZLCは弾く感じが強いので、少しコントロールには気を遣った。
張継科SZLCはそこまで気を遣うことはない。
板薄ブレードなので、ボールタッチの感覚を掴みやすいためと思われる。
それでも、SZLCとの組み合わせなので、慣れるには少しの時間を要する。
※追加内容
ビスカリアの方が上であるが、ビスカリアSALCよりは上。
少し球離れが早めなので、下回転系は長くなりやすい傾向がある。ここは反復練習でタッチを覚えていくしかない。
総合的に
緩急をつけやすく、コントロール性が高い。
弾み、回転、スピード、威力、コントロール性と五拍子そろったラケットである。
ただ、相手の打球の質を感じやすいブレードである。その点においては、水谷隼SZLCの方が鈍感なので、試合には有利に働くかも知れない。
※追加内容
緩急のつけやすさはビスカリアの方が上。
相手の打球の質の感じやすさは張継科でのコメントと同じく、板厚の関係で、ビスカリアより感じ取りやすい。
という感じであった。
スーパーZLCの使用目的は、より性能の高いラケットを使いたいというより、09Cの弱点を補うためのラケットという方が大きい。09Cの弱点というのは、弾み(飛距離)が少し足りないことと、(特にバックでの)当てただけの時の棒球になりやすさであった。
結論的には、その要求にスーパーZLCは完璧に近い形で答えてくれた。さらに、スーパーZLCの台上の弾みやすさを09Cが改善してくれるという副産物もあった。
今の段階での自分の克服課題は、下回転のタッチとバックでの回転量の増やし方である。まあ、バックについてはナックルとミート系が素晴らしいし、ドライブの回転量も十分あるので今のままでも困ることはないが、より戦術を深めるためには必要という感じである。
以上!
ということで
良いですわぁ、スーパーZLC+両面09C