キョウヒョウプロ3ターボブルー(ニッタク)
硬度:50度
厚さ:特厚
重量:58.5g
粘着性
強くも弱くもなく、ほどほどの粘着という感じ。
硬さ
硬いねぇ。
その硬さもあって、重量は今までで最高の58.5g。アポロ5も重かったが、アポロ5の55gを簡単に超えちゃいましたわ。今回のレビューのキーワードは「硬さ」で語り尽くされるほど。
弾み
弾みは今までのキョウヒョウの中でも一番と思う。距離を出す打ち方は、キョウヒョウブルスポとはまた違う感覚である。何というか、テンションラバーの打ち方で普通に飛距離を出せるが、そこは粘着なので、それだけだと回転は中途半端になる。粘着であるということを意識しながらのテンション的打ち方…という感じかな。…分かりにくいね(汗)
オフェンス
ドライブ
かなりの回転量である。弧線も描きやすく、ループはもちろん、カーブやシュートドライブの曲がりは素晴らしい。
ただ、弾みの項でも書いたが、今回のスポンジの打球感にテンションっぽさを感じる。硬いテンションを使っている感じがするのである。同じような打感であったラバーは、ターゲットプロGT-X51やテナジー05ハードあたりである(05ハードはまだ柔らかい)。しかし、シートはバリバリの粘着なので、テンション的打ち方だと回転不足で棒球になることもある。ここがこのラバーの難しいところである。半端ない硬さゆえに、しっかりとスイングしないと食い込み不足が発生し、何の変哲もないただの打球になってしまう。特に当て擦り系にその傾向が強い。
スピードと弾みは今までのキョウヒョウシリーズの中で一番と思う。
特に、カウンタ―ドライブなどは粘着ラバーであることを忘れさせるほどである。なので、敢えて弾道を低め抑えて打つと、スピード感たっぷりの打球となる。
スマッシュ(ミート系)
※フリックを含む
ダメと言うほどではないが、もう少し食い込みがあった方が打ちやすいように感じた。単純に弾くだけでは距離を出しにくいし、コントロールに気を使う。
ディフェンス
ブロック
まずまずと思う。
相手の球威に負けないし、引っ掛かりの良いシートなので、ラケット角度を合わせるだけで良い。回転の影響を大きく受ける感じもない。
あ、そうそう。どの項で書いたら良いか迷ったので、この項で述べたいことがある。それはナックル性能の高いこと。当て方によって、ものすごいナックル変化を見せる。、前進回転のブロックとナックル回転のブロックを組み合わせると、見事に相手が引っかかってくれる。
ツッツキ・ストップ
ツッツキ・ストップとも文句なしの出来である。
特にストップは何の工夫もなしに、当てるだけで思うところに止められる。
ツッツキの切れはあるが、テンションのような攻撃的で激早なツッツキは苦手かもしれない。
サーブ
回転系はキレッキレである。ただ、きちんと擦りきらないとならない。少しでも当てる感じが入ると、飛び出しが早くなって十分にかかりきらないことがある。ごまかしの効かないラバーである。
あと、弾き気味のサーブは地を這うような軌道になるので、少し高低のコントロールに気を使う。
というようなことを書いたが、総じてキレのあるサーブが可能である。
以上。
では、キョウヒョウプロ3ターボブルーを簡単に言い表すと
〇キョウヒョウの中で一番のスピードと弾み。
〇プロ3のシートなので回転量は十分以上
〇ループやシュートがやりやすい。
〇カウンターをしやすく、威力とスピードがある。
〇ナックルの変化をつけやすい。
△硬めラバーが好きな人でも、かなり硬いと感じるであろう。
●かなり重いので、用具の重量調整が難しい。
●しっかりしたインパクトやスイングが出来ないと棒球になる。
といった感じ。
けっこう難しいラバーであり、お勧めラバーとは言えない。
技術力を補うラバーではなく、技術力でMAXのラバー性能を引き出す類のラバーである。なので、試合で使うのはトップ選手以外は難しいかもしれない。実際のところ、自分はいつまで貼っているか自信がない。そういうラバーである。