やっと終了のレビュー四連チャン
最終はスティガの「マントラ」
硬度:ハード(50度前後)
厚さ:特厚
重量:49.5g
硬さ
全体として、50度前後という割にはそこまでの硬さは感じない。
でも、スポンジそのものの硬さは感じるね。
弾み
後陣でも大丈夫だが、中弾道のスピード系という感じなので、中陣までの方がベストか。
オフェンス
ドライブ
弧線は低め~中程度という感じ。
最近はこういうのが多いね。
擦っても食い込ませても良いが、食い込ませた方がこのラバーのスピードと回転を活かせる。
スピードは速い方である。恐ろしいほど速いわけではないが、速い(この表現で通じるかな・汗)
回転量は…MAXの回転量を引き出すにはスイングスピードやパワーが必要。
ただ、MAXの回転であっても、ギュンギュンとかかるわけではない。どっちかというと、05より64のようなかかり具合である。
強打の時、食い込みの後に一瞬だけ球を持ち、すぐさまスポンジの強い反発で飛び出す。
なので、球離れが早いと感じるかも知れない。
スポンジの反発力が高いので、カウンタードライブなども良い。
この時にも若干の食い込みと球持ちを感じる。この感触を感じ取ることで、ラバーの操作を安定させる事ができる。感じ取れない時はただの棒球になるか、球離れ早ッというだけになる。
この一瞬の球持ちと飛び出しの感じ、どこか高弾性ラバーに似ているところもある。
スマッシュ(ミート系)
けっこう威力がある。
弾き系で感じることだが、マントラHは「スポンジ反発力」に尽きるラバーだね。
その反発力を活かすには、強打か一瞬のベストタイミングが必要である。
ディフェンス
ブロック
ブロックは完璧。攻撃的なブロックである。
64を硬くした感じのラバーであるが、回転の影響は64ほど食らわないので、相手の回転は気にしなくても良い。
ツッツキ・ストップ
切れはあるね。
コントロールしやすい方と思う。
ソフトタッチの時はスポンジの反発力が少ないので、ストップも容易である。
フリック・チキータ
特に問題はない。
ただ、硬い分、台上では自分の力で弾く割合を多めに。
チキータはかなぁり薄く擦るか、ラケット先端に引っ掛けて弾き気味にするのが良い。
ラバーの全体的な扱いの流れからは、弾き気味の方が自然かもしれない。
サーブ
まずまずの切れである。
ただ、ブッツリという感じではない。
硬めなので、切るという感覚をつかみやすく、操作も楽である。
以上。
では、マントラを簡単に言い表すと
〇スピード、弾きに優れている。
〇上記の事により、カウンタードライブ、攻撃的なブロックが良い。
〇強いインパクト時、あるいは、軽打であってもインパクトのベストタイミング時の反発力が高い。
〇コスパが高い。
●回転は平均よりちょい上レベル(MAXを引き出すにはスピード・パワーが必要)
といった感じ。
回転については、マントラMの方が比較的少ないパワーでも引き出せると思う。
記事にも書いたが、マントラHのドライブやスマッシュ系の威力は、反発力の高いHスポンジによって生み出されている。食い込みが少ない分、反発力の高いスポンジになっている。だから、食い込ませ系のドライブなどはスイングスピードやパワーがないとMAX回転を引き出せない。
その分、Mスポンジであれば食い込みが増し、球持ち時間も増え、軽打でも回転を引き出しやすいと思う。それが、Hを選ぶか、Mを選ぶかの判断になると思う。