ビートルズの楽曲やメンバー、
それらは、もちろん知っています。
ただ、世代的に真っ只中というのには、
私は少し若いのかなと思います。
少しだけ、お兄さんや、お姉さんの世代なのかなと、
そんなビートルズのドキュメント放送が放映されていました。
私の知っているビートルズと重ね合わせながら、興味深く、
ドキュメント番組を拝見させていただきました。
長髪の4人組ロックンローラーは、
今では考えられない、理髪業者からの反発、
若者が髪を切らなくなるから散髪屋さんは困るという理由。
スーツ姿のオジサンは、「奴らはゲイだ」と、吐き捨てておられて。
これも、今では考えられない、LGBTへの性差別発言。
1960年代から、大きく時代が変わったものだなあと実感しました。
それは、そうでしょう。
私たちは時代と共に生きてきましたが、
10年ひと昔どころでは無い年月が経っていますから。
ビートルズがお兄さんお姉さんの年代とは言え、
その楽曲は、私も数曲は口ずさめるほどポピュラーなものです。
但し、幼い私が知らなかった、ビートルズが時代を変えたこと。
当時のイギリス、大英帝国では、
身分がはっきりと、別れていたこと。
王室を始めとする貴族階級、
大地主や富豪たち、
そして、単純労働に従事する労働者階級。
その階級の垣根ともいうべき大きな壁を、
4人の労働者階級出身の若者の力で壁を取り外していったことを、
あまり知りませんでした。
彼らが、王室のパーティーで曲を披露した時、
ジョンのラストの曲前のスピーチで、
「後ろの方の貧乏なお客様は拍手してください」
「前の方の、お金持ちは宝石をジャラジャラ鳴らしてください」
笑いながら、こう言ったこと、私は知らなかったのですが、
階級への、すごい皮肉だったのだと思います。
決して、彼らは力んで皮肉を言ったのでは無かったことが、
どの階級にも受け入れられたのでしょう。
1964年のアメリカでのコンサート、
人種差別が当たり前の時代、
ビートルズのメンバーは黒人音楽家を尊敬していたのもあって、
観客席に黒人席と、白人席がある垣根を外さないと、
演奏しないと言い、垣根を外して演奏したこと。
その観客の中に、感動した黒人の娘さんがいて、
その黒人の娘さんが、後に有名女優となる、
「天使にラブソングを」のウーピーゴールドバーグさんだったとか。
今更ながらですが、
楽曲以外でのビートルズの偉大さに感動しました。
番組を見て、時代の流れに思いをはせ、
様々な思いを持たせてもらいました。