「東医宝鑑」
実は私も聞き慣れない医学書の名前だそうです。
ユネスコの世界記録遺産に登録されているそうですから、
有名な医学書なのだとは思います。
前回記事に続いて、韓国のドラマのお話しです。
この話もまた、聞いた話に感動したものです。
「東医宝鑑」は、韓国の宮廷医官「ホ・ジュン」というお医者様が、
書き上げた医学書だそうです。
17世紀の制作ですが、今でも実際に医学書としての役に立っているそうです。
そんな「ホ・ジュン」というお医者様が主人公のドラマのお話しを、
友人に聞かされて、
私は、特に韓国のドラマや映画が好きな訳ではないのですが、
惹かれるものがあるなあという内容だったもので、
機会があれば、ゆっくり観てみたいなあと思ったので、
ここでご紹介しようと考えました。
韓国には厳しい身分制度があって、
両班(ヤンバン)という貴族階級と庶民との格差は大きなものだったそうです。
ドラマのお話しだけ聞いて、
「良さそうやなあ」だけで終わるのも失礼かなと思い、
ネット記事で、少しだけ「あらすじ」を閲覧しました。
庶民の身分で生れた「ホ・ジュン」は、
科挙の試験を受けようと勉強するのですが、
身分制度の壁は高く、自暴自棄になってしまい、
荒れた生活を送るのです。
犯罪で逮捕寸前で、逃れるために故郷を遠く離れ、
落ち着いた逃亡先で、生涯の師匠となるお医者様と出会います。
水汲みや薬草取りの雑用に従事しているうちに、
師匠の崇高なまでの患者への接し方を見るにつれ、
自分も医者を目指そうと考えるようになり、
努力を重ね、宮廷の医官にまで上り詰めるというお話しです。
簡単に説明すると、こんなものなのですが、
私が、特に感動した言葉があります。
「心医」という言葉です。
医師が患者に接するのに真心を忘れず、
身分を見ず、見返りを求めず、誠心誠意、
痛み苦しみを共有しながら、病と闘う医師を表現した言葉が、
「心医」です。
無いとは言い切れないでしょうが、
希少なものなのだろうなとは思います。
お医者様に限らず、
心を込めるということは、難しいものだと思います。
「身分を見ず、見返りを求めず」
「算術」と「仁術」
私がさせていただいている、このお仕事にも、
算術と仁術は、入り混じってはいるのだと思います。
対価が介在するのが、お商売ですから、
冷めた見方をしてしまうと、
「きれい事やないの」
「算術やん」
ということになるのかもですが。
「真心」、「寄り添う」、「誠心誠意」
仁術を使って、お仕事もプライベートも生きていきたいと思います。
まだまだ修行の人生、
「ホジュンの心医」を目指していきます。