振り返り | 三宮の不動産屋女社長奮闘記

10年間、夢中で走ってきて、

最近、時々、立ち止まって考えるようになりました。

 

余裕、そんなものでは無いのですが、

息切れ、そうでもありません。

 

確かに、ちょっと「しんどい」かな?

 

夢中になって物件を追いかけ、

請われたものを見定め、紹介し、

お申込みいただいて、成約いただく。

 

このサイクルの中にいる時には感じない疲労を、

時折、感じるようになった私。

 

肉体的な疲労感では無くて、

虚無感、そんなものであったり、

焦燥感であったり、

過去を振り返った時の脱力感のような、

満たされない心に対する疲労感。

 

うまく表現しきれないけれど、

そのような心の疲労感のように思います。

 

NHKの番組で、南米に移住された人たちの、

10年後、20年後、30年後、そして完結編の50年後を

ドキュメントした、とても考えさせられる、それぞれの人生を、

長きに渡って見させていただきました。

 

あるご家族は、32万円のわずかな元手から、

数千ヘクタールの畑をお持ちの大農家として、

ご苦労の末に成功され、

同じように胡椒の苗を植え付けながら、成功の目前に、

苗の病気や災害による失敗で、自殺された方がおられたり、

空手の道場をブラジル各地に開き、

ブラジルでご結婚された奥様との間の息子さん達が、

その後を立派に継がれて空手道場の運営をされておられたり、

映像に残されている50年を見させていただいた感慨、

筆舌に尽くせないご苦労が垣間見れる大きな感動でした。

 

50年は、30歳を80歳にし、厳しいご苦労を美しい思い出に変えて、

若人を老人にする歳月なのだということを実感させていただきながら、

私の人生を振り返らせていただくきっかけにもさせていただきました。

 

詳しく私の人生を語らせていただくつもりはありませんが、

この二十年を振り返ってみると、

「いろんなことがあり過ぎて、疲れたなあ」と。

 

振り返る歳では、まだ無いと考えながら、

無理矢理に思考を前進させて、引き続きの人生を邁進し、

良きも悪しきも心の中に吸収しつつ、

もっと先には、すべてが美しい思い出と昇華できるように、

仕事にも私生活にも、効果的な休息を挟みながら、

コツコツと歩いて行きたいと思っています。