リコーイメージング株式会社から、PENTAXブランドでハーフサイズのフィルムカメラ「PENTAX 17」が発売されました。
※画像はRICOHのお知らせページより
2022年の12月に、PENTAXブランドの「フィルムカメラプロジェクト」というのが発表されて、フィルムカメラの復活に向けて、研究開発をしているのは知ってましたが、ハーフサイズでの登場に少々驚いたというのがぼくの正直な感想。てっきり35mmサイズで、現行のK-1用のフルサイズ用レンズが使える一眼レフだとばかり思っていたので。
でもRICOHの人の商品解説を聞いていると、とにかくフィルムカメラを使ってくれる人を増やしたい……いえ、フィルムカメラに戻ってきてもらいたいという思いから、だれでも買える価格に抑える必要があったらしいです。
いま35mmのフィルム一眼レフを本気で作ったら、ライカ並みの値段になっちゃうでしょう。それじゃあ数は売れない。
RICOHの人の努力の結果、お値段は88,000円に抑えられました。
それでいま予約殺到のため、予約受付は一時停止中だそうです。
ライバル不在というのはあるだろうけど、それにしてもハーフサイズのフィルムカメラに予約殺到とは……フィルムで撮りたい人、まだまだいらっしゃるんですね。
YouTubeで、RICOHの人も熱い思いを語ってました。フィルムカメラに携わっていた社員がどんどん定年を迎えているそうです。いま技術を若い社員に継承しないと、もう二度とフィルムカメラは作れなくなると。
フィルムカメラの技術と文化を消さないためにも、、かつてフィルムカメラを使っていた人に戻ってきてほしい。と呼びかけていらっしゃった。
それを見ていて、ぼくは複雑な気持ちになりました、
だって……ぼくはもうフィルムを使いたくないんです。
いまネガフィルムで撮った写真や、古いコンデジで撮った写真がエモいなんていわれて、ちょっと流行だったりしますけど、ぼくは興味がない。
そういう写真がほしければPhotoshopで作り出せるので、オリジナルは最新のカメラで撮った6,000万画素のRAWデータであってほしいのです。
という考え方をする時点で、ぼくはPENTAXのフィルムカメラを語る資格がない。
フィルムカメラでちょっとほしいと思っているのは、チェキ(のワイド)くらい。
将来……20年後くらい? に、まだ写真を撮っていたら、そのときは若いころを思い出して、フィルムで撮ってみたくなるのかも知れないけど……いまのぼくはデジタルカメラの進化と、それによって生まれる可能性のほうにワクワクしてしまう。
たぶん、ぼくのような考えの人もそれなりにいて、PENTAXのハーフカメラは賛否両論あると思います。
けどけど!
作ってくれなきゃ賛否も生まれないわけで、その意味でRICOHの人たちの努力には拍手しかないのです。
だから複雑なんですよ〜。
このカメラをどう評価していいのか、ぼくの中に答えはありません。
▼ Kindle出版情報
ASIN : B0D1G3GK79 580円(税込み)
神宮寺珈琲店・其の伍(5)
ASIN : B0BVZWPL5J 490円(税込み)
こちらの作品も引き続きよろしくお願いします。
------------------------------------------------------
神宮寺珈琲店 其の弐
------------------------------------------------------
※ブログ定休日は土日と祝日です。たまに休日も更新します。