まずは宣伝です。
よろしくお願いしまーす!
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さて本題。
Panasonicからフルサイズミラーレスの新型が出ました。
※画像はPanasonicのWebページより
「LUMIX DC-S9(以下S9と表記)」です。
ソニーでいうところの「α7CⅡ」のような位置づけのカメラかと。
となると、これから本格的に写真をはじめたいって方の、ファーストカメラによさそうと思いますよね。
さにあらず。
※画像はPanasonicのWebページより
このホットシューに見える部分。じつはホットシューではなくコールドシューです。電気的な配線がないので、ストロボが使えません。
これ見てマジでびっくりした。フィルム時代にはコールドシューのカメラはあったけど、ミラーレス一眼でコールドシュー見たのはじめてです。これ作った人なに考えてたんだろ。
小型のLEDライトか、コードを繋げて使うマイクとか、そーいうのに使ってね。ということなのでしょうけど、知らずに買った初心者さんが、ストロボ使えないことに後々気づいてガッカリするかも。
それともう一つ。
カメラの機能じゃなくて、宣伝の方法でケチがつきました。
Panasonicさん、このS9を宣伝するWebページの写真に、S9で撮影した写真はほとんど使わず、自社製の他機種で撮った写真と、ストックフォトの写真を多く使っていたことが発覚したのです。
カメラメーカーが、新機種の宣伝に、その機種で撮った写真を使わないって……
なぜ?
これが発覚してすぐ、Panasonicは「新製品で撮影した写真でないことがわかりにくい表記となっていた」みたいな釈明をして、それがまた炎上。
いやいや、但し書きのわかりやすさとか、そーいうことじゃなくて、カメラメーカーが新機種の宣伝に、そのカメラで撮った写真を使わないでどーすんだよ。ってのが問題なのに、そこがまったくわかってない。
1から10までいわれて、やっと問題の本質に気づいたPanasonicさん。
あわててストックフォトの有料画像をWebページから削除しました。でも自社製の他機種カメラで撮った写真まで削除すると、Webページとして成り立たないから、そこは但し書きを大きくして対処したようです。
そして釈明も新しくしました。
「20年以上前のビデオカメラの宣伝で実機のものではない画像をはめ込む手法があり、そのときの意識のままサイトを作ってしまった」
ですって。
まあ、事実なんでしょうけど、それにしても意識低いにもほどがある。
事情を察するに、新機種の完成を待たずに広告ページを作らなくちゃいけないから、締め切りとの狭間で、どーしても他機種の類似機能で作例を代用しなきゃいけないことはあるでしょう。
でもね、どんなにいっても自社のカメラまでですよ、代替えとして使っていいのは。ストックフォトで買った(ニコンやキヤノンで撮られた)写真を使っちゃイカンって。
こういうことやるから、写真メーカーじゃなく「家電メーカー」といわれちゃうんだよなあ。
この騒動で、ニコン、キヤノン、ソニーも、とばっちりを受けました。
3社とも自分とこのWebページをチェックして、カメラの機能説明に使う作例写真に、有料画像を使ったことはないと発表したんです。Panasonicのせいで仕事が増えた(苦笑)。
ぼく自身がユーザーであるソニーの弁は「イメージ図として有料画像を使用する例はあるが、作例には使用した機材を明記することを徹底している」ということです。
下手すると、いわゆる「景品表示法」違反にもなりかねないので、当事者のPanasonicはもちろんとして、ほかのカメラメーカーも、いま一度、襟を正す機会になることを切に願います。
ぼくも写真にかかわる仕事をしているから、業界のスキャンダルは気が重い。
頼みますよ、メーカーさん。
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こちらの作品も引き続きよろしくお願いします。
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