今年も出ました。
そして買いました。
間違いだらけのカメラ選び!
ぼくも以前は、使ってるキヤノンだけじゃなく、他メーカーのカメラもある程度リサーチしてました。
でも最近は……とくにソニーに変えてから他メーカーのカメラについて調べなくなって、もうキヤノンとニコンのラインナップもサッパリ。ニコンはZ9とZ8が話題になったから、そのくらいはさすがに知ってるけど。
という程度。
なので、年に1度のこのムックで、カメラ知識のビタミン(?)を補っているのかも知れません。(読んでも他社の機種名なんてすぐ忘れちゃうんだけど)
「間違いだらけ」というコンセプトどおり、オッサンたちのコメントは辛口が多くて、それを本音と捉えれば興味深いのです。
まず気になるのは、α9Ⅲですよね。
レビュワーさんたちはみんな、オリンピック競技を撮るような仕事はないそうで、基本的に〝いらない〟というスタンスですが、それでも、ストロボの同調速度制限から解放されるのには興味があるみたいです。
ぼくも同意見。さらにソニーストアで触ったんですけど、グリップとシャッター位置が改善されているのが驚きでした。ソニーは頑なに〝ソニーの美学〟に酔ってるのかと思ったら、とうとうニコンぽい形状になったのです。
使いやすさを追求すると、老舗メーカーの叡智に近づくってことですよ。ニコンもキヤノンも伊達に何十年もカメラ作ってるわけじゃないんだから。
さて、α9Ⅲについてはそんなことろですが、ソニー全体についての印象はどうでしょう。
結論から申し上げると、例によってカメラ好きのオッサンたちにソニーは嫌われてます。いや、愛されてないというべきか。
夏のレンズ編で「FE50mmF1.4GM」にダメ出ししてた山田久美夫さんが、今回のムックでもソニーにダメ出ししてて、発言を要約すると「結果を求める人はαがいい。でもプロセスも楽しみたい人はソニーを愛せない」ってことらしい。
それ、わかる。
ぼくがカメラに求めるのは、やっぱり「結果」なんだよね。だってプロだもん。シャッター押して写ってませんでは許されないので。
ノンちゃん撮ってるときでさえ大事なのは結果。だからα7Ⅲはもう使いにくい。α7R Ⅴの性能を知ってしまうとね。
ライザップじゃないけど(笑)、結果にコミットするのはキヤノンも同じらしいです。
プロセスより結果を求めるなら、いまはソニーとキヤノンが強いみたい。
事実、報道系のフォトグラファーでニコンを使っていた人は、かなりソニーに移ってるらしいです。スポーツ系もいまやキヤノンとソニーの2強なんですって。
ニコンさん……(涙)。
そんな厳しいプロの世界ですがっ!
ぼくだって、いつも結果、結果ではありません。
つい最近手に入れた「FE40mmF2.5G」のように趣味性の高いレンズを使うときは、結果よりプロセスを楽しみたいって気持ちも沸いてきます。
なので、ちょっとドジなα7Ⅲくらいが愛嬌あるなと(笑)。
α7Ⅲもデビュー当時は超優等生だったのに、いまでは標準以下の性能です。α7R Ⅴならシャッター押しただけで写るシーンが、α7Ⅲはフォトグラファーが、あーでもない、こーでもないと、いろいろ手を掛けなきゃ撮れない。
でも、そんなふうに、まわりにどんどん抜かれていったα7Ⅲに愛着を感じるんだから、人の心理って不思議なもんです。
アンティークに惹かれるってこういうことか。
もはや精神性の世界。
でも趣味ってそういうもんでしょ。
ハイレゾ音源をダウンロードすれば最高の〝音〟が聞ける時代なのに、いまだにレコードも人気があるんですからね。人によっては、レコードのほうがいい〝音楽〟なのでしょう。
写真も同じ。
真剣に腕を磨くのもよし、オールドレンズで古めかしい描写を楽しむのもよし。それどころか写真を撮らずにカメラを愛でるだけでもよし(笑)。
写真ってやっぱり楽しいです。
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こちらの作品も引き続きよろしくお願いします。
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