本日(1月31日)は、「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」が見れるかも!
と思ったら、関東は夕方から天気が崩れる予報。それどころか、また雪だってさ(涙)。
なので、お月さまを眺めることはできそうもないですが、お天気のいい地域のみなさま、ぜひスーパー・ブルー・ブラッドムーンをお楽しみください。
って、なんじゃそれ? ですよね。
ぼくも思いました。はじめて聞いたとき(笑)。
どーいうことかというと、月にまつわる、いくつかの現象が重なって起こる、ちょっと珍しいお月さま。
なんと3つの現象が重なります。
1) スーパームーン
2) ブルームーン
3) ブラッドムーン
この3つ。
では順番に見ていきましょう。
みなさん「スーパームーン」はご存じですよね。月が地球を回る軌道は、完全な円ではなくほんの少し楕円になっているので、遠くなるときと近くなるときがあります。
そう。月が一番近くに来たとき、それまでより大きく(結果的に明るく)見えるので、それを「スーパームーン」といいます。
ちなみに「スーパームーン」は天文学用語ではなく、占星術師が使っていた言葉。むかしは月が大きくなると、悪いことが起こるとか、逆にいいことがあるとかなんとかいってたのでしょう。
スーパームーンは、月の軌道の関係で起こるので、珍しい現象ではありません。だいたい、年に一回くらいは見られます。
つぎに ブルームーン。
これ、定義がいくつかあるようですけど、今回のは「ひと月のうちに、満月が2回ある」というのに当てはまります。
これは月齢と、われわれが使っているグレゴリオ暦(太陽暦)が一致しないことによる現象なので、天文現象ではありません。たまにある「うるう秒」みたいなもんです。
これまた珍しい現象ではなく、2~3年に一度あるそうです。ぜんぜん意識してなかったけど、そんなにあるんだね。
最後にブラッドムーン。
これまたみなさんご存じのはず。たまに、月が赤銅色になるときありますよね。血に染まったように見えるのでブラッドムーンと呼ぶのでしょう。
これが起こるのは月食のときです。月と太陽のあいだに地球が入って、月に影を落とすとき、赤銅色に見えるんです。おもしろいですね。影だから真っ黒になりそうなのに、赤銅になるなんて。
これまた珍しい現象ではなく、半影月食なら年に2~3回あります(半影月食でも年に3回起こるのは珍しい。また皆既月食は数年に一度しかない)。
このように、3つの現象そのものは、それぞれ珍しくはないのですが、それが重なるってところが、なかなか珍しい。
しかも、今回の月食(ブラッドムーン)、日本はけっこー条件がよくて、長い時間見られそうですよ。
国立天文台によると(皆既月食2018年1月31日)、部分月食のはじまりは「1月31日20時48.1分」で、皆既月食がはじまるのは「21時51.4分」、そして皆既月食の最大は「22時29.8分」だそうです。
皆既月食のはじまりからでも、30分以上楽しめそう。夜遅いから寒いけど(苦笑)。
NASAによれば、今回のスーパームーンは、通常よりも14%明るくなる予想ですから、ブラッドムーンも、それだけ赤銅が明るく輝くでしょう(大気のチリの量でも明るさは変わりますけど)。
それでは、お天気のいい地域のみなさまは、ぜひよいお月見を!
ASIN: B0737DD9RR
よろしくお願いします。
■Kindle版の出版情報です。
------------------------------------------------
新作情報(Amazonの販売ページへ)。
こちらの作品も引き続きよろしくお願いします。
≫ 神宮寺珈琲店 其の弐
------------------------------------------------