マジか！
お世辞にも上品とはいえない、この驚きの言葉は、まさにいまのためにあるんじゃないかと。
いうまでもなくイギリスの国民投票ですよ。
EU離脱。
もう一度驚こう。
マジか！
だいたい、ご当地のブックメーカーが、離脱のオッズを5.5倍にしていたじゃないですか。残留はたったの1.1倍。なんと5倍の差で、彼らも残留すると思っていたはず。
ブックメーカー、いくら損したでしょうかね。
しかしなあ……
EUって、過去になんども行われた悲惨な戦争の経験から、もう二度と、そんな歴史を繰り返さないようにと生まれたわけでしょ。
そこから離脱って……
戦争を起こさないためには、国と国の経済格差があってはならない。だから経済を一緒にしようという考え方のはずだけど、そんなのは夢物語。
なんでまじめに働いて、ギリシアやスペインを助けなきゃいけないんだ。なんで移民を受け入れなきゃいけないんだ。なんで安い労働力に職を奪われなきゃいけないんだ。なんでEUの官僚が勝手に決めたことを押しつけられるんだ。
それらすべてをひっくるめて、過去の悲惨な歴史を繰り返さないための取り決めだったんじゃないんでしょうか。
ううむ。
考えてみればEUの前身は、ドイツとフランスが作った。どちらも大陸法を代表する国ですな。ところがイギリスはコモン・ローの国。しかも発祥の地だ。大陸法と肌が合わなくて当然？
いや待てよ。大陸法の国も揺れている。フランスの極右政党も勢いづいてますからね。
恐ろしいことです。
しばらくEUの動向からは目が離せません。
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