ＶＷの不正が発覚して、ほぼ一ヶ月。いまだ動機や組織的関与の規模は不明ですが、思うところを、ちょこっとだけ書かせてくださいませ。
わたくし日本車しか買ったことがないんですけど、もし将来外車を手に入れることがあるとしたら、きっとＶＷだろうなと思ってました。
ぼくらが外車と思う「ゴルフ」は、母国ドイツでは「カローラ」ですよね、きっと。だったら、ぼくにもいつかドイツのカローラを買うチャンスが巡ってくるかもしれない。もしそんなチャンスがあれば逃さないぞと。だって、一度くらい外車に乗ってみたいもんね。
そんな具合で、じつは、かなりポジティブなイメージがＶＷにはあったんです。
日本車は安全装備が遅れていたじゃないですか。スバルのアイサイトくらいでしょ、安全を売りにしてたのは。
クルマって必要悪だから、安全であることは、スピードが出ることよりはるかに大事だと、ぼくも大人になって思うようになったわけです。（そりゃ若いころは速いクルマが好きでしたよ、ええ）
ベンツやＢＭＷのような高級車は当然だけど、国民車であるＶＷでも安全装置はかなり前から充実していた。外車だから値段が高くても許されるって暗黙の了解が、安全装置をつけられる面はあっただろうけど（本国ではオプションの装備が日本では標準で着いているとか）、そもそも日本車は、オプションでさえ、安全にかかわる装置が用意されてないなんて、2015年という現代でさえ、ざらですもんね。
そのＶＷが、不正に手を染めていたとは……うーむ。ショック。
子どものころ、あらいぐまラスカルを見て、あらいぐまカワイイ！ あらいぐまラブ！
と思っていたのに、大人になって、あらいぐまが、じつは凶暴な動物だと知ったときのようなショック……って、たとえが不適切かしら？
じつはぼく東芝も好きで、ノートパソコンのダイナブックを持ってるんですが、その東芝も……以下同文。
ＶＷは乗ったことないので具体的には知らないけど、東芝のダイナブックは、その製品のデキというか「よさ」には感心しているので、本当に残念でございます。（過去に買ったノートＰＣで、ぼくの使い方で壊れなかったのはThinkPadとダイナブックだけなのだ）
ここで話は変わるんですが、そもそもディーゼルエンジンって、この先どうなんでしょうね。トラックやバスはディーゼルでなきゃ経済的なエンジンは作れないだろうけど、普通乗用車のパワートレインとして、この先も生き残っていけるのだろうか。
ＶＷの不正ウンヌンじゃなく、今後ますます厳しくなる環境基準に適合できる技術的伸び代があるんだろうかという純粋な疑問です。
たぶんエンジニアにも明確に答えられない問いでしょうね。開発費をジャブジャブつぎ込めば、できるかもしれない。要は研究してみなきゃわからんと。
でも、先日フランクフルトで行われた自動車ショーの報道を見ていると、ハイブリッド車や、プラグインハイブリッドのお披露目が多かった気がします。それもディーゼル大国のドイツ車に。
自動車メーカーには、ディーゼルはこの辺が限界かなという見通しはあるんでしょうね。あと○○年くらいで、環境基準に適合させるにはコストが合わなくなる。みたいな。
で、2015年あたりで、ハイブリッドに突き進んでおかないと、○○年がきたときキツいぞと。
本当のところはわかりませんが、あんだけハイブリッドをバカにしていたドイツ勢が、宗旨替えのようにプラグインハイブリッドの車を大量に展示しているのを見ると（報道で見ただけですが）、それほど、うがった見方でもないかなと。
日本はハイブリッド大国なわりに、まだ市販されている「プラグインハイブリッド」が少ないですけど、トヨタにしろホンダにしろ、作ろうと思えが明日にも作れる技術があるはずだから、もしプラグインハイブリッドが今後の世界的潮流になったら、またまた日本車が売れるかも！
さらに、日本のメーカーには、安全装置でも世界をリードするくらいの気概を見せていただきたい！
ＶＷの話をはじめたのに、けっきょく取り留めがなくなったな（苦笑）。
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