思い出の定規 | TERUのブログ

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つれづれに

ブログで交流のあるよんじょうさんの記事に、小学生のころの定規をいまも使っていると書かれていたんです。

それで思い出した。

というか目に止まった。



ぼくの仕事机にあるペン立て。文房具好きなもんですから、いろんなペンがワサワサ入っててお見苦しいのですが、一番奥にひときわそびえ立つ定規がございます。

手前のアルミ製は、いまよく使っている定規ですが、その後ろにある茶色いヤツ。

とりだしてみましょう。



こうなっております。

拡大してみましょう。



おわかりになります?

12in

と書かれています。

そう。これインチの物差しなんですよ。

それだけでもまあ、日本ではちょいと珍しいんですが、じつはこれ、ぼくのジーさまの定規だったのだ。たぶん戦後間もないころのだと思われます。

ぼくが高校生のころ(それだってもう、数えたくないむかしですが)、モノクロ写真の現像ってのをはじめてやったとき、印画紙のサイズが「インチ」だと知ったのでした。

日本は写真のことをアメリカから学んだから、インチがそのまま使われている。

へえ、インチかあ。じゃあ、印画紙を切り貼りするときは、インチの物差しで測ったほうが便利かなあ。

と、漠然と思いまして、当時住んでた田舎の文房具屋に行ったんですが、そんなもん売ってないわけですよ。

それでエンジニアだった親父にインチの物差しってある? と聞いたら、あったんですよ。親父の仕事机の、引き出しの奥に。

親父もすっかり忘れていたらしく、この定規を見ながらしみじみ、「ああ、これ親父(ぼくにとっては祖父)のだ。こんなの、まだあったんだなあ」と。

ジーさまは、東京の下町で小さな町工場をやっていて、たぶん戦後、GHQからの仕事で、なんかの部品を作らなくちゃいけなくて、インチで計ってたんじゃないかということなのでした。

へえ。

で、そのとき親父から借りて、いまだに、わたくしのペン立てに収まっているのでした。

という親子三代に渡る、定規物語(大げさな!)を思い出したのでした。

ちなみに、親父は健在です。形見ではございません(笑)。



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