うそつきー | TERUのブログ

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つれづれに

クリスチャン・スレイターって役者をご存じですよね?

なに? 知らない?

そ、そうですか……

えっと、ぼくはわりと好きな役者さんなんですよ。子役から俳優になった人で、1993年の「トゥルー・ロマンス」が出世作かな。演技はうまいんです。

でも、銃の不法所持とか、コカインとか、痴漢行為とか、いろいろ問題を起こしちゃ警察のご厄介になってるせいで、キャリアをすっかりむだになさってるお方。子供のころからショービジネスの世界にいると、変な人になっちゃうのかなあ……というのは大きなお世話ですな。

そんな彼ですが、たぶん演技が買われているんでしょう。スキャンダルのせいで、知名度のわりにギャラが安いってのもあるのかもしれないけど、なんだかんだ言って、映画に出演しておられるんです。

で、最初に話した通り、わりと好きな役者なんで、出演作がDVDになると借りて観たりするんですが……年々、役がひどくなってくるんですよねえ。ちょこっと出てきて、すぐ殺されちゃうとか。だいたい、たまに主演したって、日本では未公開の映画ばかり。DVDでしか観られない役者さんになってしまいました。

2001年の「クライム & ダイヤモンド」くらいまでかなあ。映画として、そこそこおもしろくて、かつ主演と言える役だったのは。2005年の「アローン・イン・ザ・ダーク」でも主役ではあったけど、あれは映画自体がひどかった……(まあ、ゲームの映画化だし)。

同じ2005年の「マインドハンター」では、最初は、久々に主役でがんばるのかと思ったら、序盤であっさり殺されちゃって、「えっ?」と、目を疑った。完全にちょい役でございました。パッケージには、けっこう彼の写真が大きく載ってたのに……

あ、思い出した。2006年の「その男は、静かな隣人」でも主役だ。しかも、それほどひどいデキの映画じゃなかった。おもしろくはなかったけど、プロがちゃんと作りましたって意味で、マトモ。たぶん、あれが最後だな。彼の出たマトモな映画は。

さて、前置きがすごく長くなった。一応、ここからが本題です。

こないだTSUTAYAに行ったら、またまた彼の出演作がDVDになってました。「プレイバック」という題名のホラー作品。

いいですか、ここからが重要なんですが、そのDVDのパッケージの裏に、明確に「クリスチャン・スレイター主演」と書かれているんですよ。ほー、久しぶりに主役ですか。

でも……なんか引っかかるんだよね。ストーリー紹介には、クリスチャン・スレイターが演じている人物の説明が書いてない。

むー。でもま、観てみるか。と、新作料金で借りてみたら……

な、なんと、またまた完全なちょい役でした! しかも、事件(ストーリー)に絡むどころか、まったく無関係の変態警官で、なにをするわけでもなく(ただ女子高校生の着替えをのぞくだけ)、あっさり殺されて終わり。総出演時間は、7、8分でしょうか。

なのに、パッケージには「クリスチャン・スレイター主演」と、明確に書かれている!

これって、いいんですか? ねえ、いいんですか? 不当表示じゃないんですか?

うー。

食品のように、食べたらお腹壊したりする危険な不当表示じゃないから、「売れりゃあいいんだよ、売れりゃあ」ってな軽い気持ちで印刷してるんだろうけどさ。

それでも、映画がおもしろければ、まだ許せますがね、これがもー、ひどいデキでしてね。ホラーなのに、ぜんぜん恐くない。ネタは完全にどこぞの映画のパクリだし、ひさびさ早送り再生で観てしまいました。あー、レンタル料がもったいない……でも、こんな映画を観てる時間の方が、もっともったいない。

ほかにも、バル・キルマーとか、エドワード・ノートンとか、過去には大手の映画スタジオ作品で主演をやってたのに、最近はマイナーリーグ落ちぽく、聞いたこともないスタジオの低予算映画でしか主役を張れない人はいる。

それにしてもクリスチャン・スレイターは、落ち込みがひどすぎますな。低予算なのは仕方ないけど(低予算でもいい映画はある)、駄作はいただけない。さらに、そんな映画でさえ脇役とは。

悲しいなあ……