モンスター田嶋って知ってます?
まるでプロレスラーみたいですが(笑)、プロのレーシングドライバーである、田嶋伸博選手の愛称が、モンスター田嶋なんですよ。
いや、ホントにモンスターです、この人。
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」と呼ばれるレースがあります。
このレースは、アメリカのコロラドスプリングスで、毎年行われる世界最高峰のヒルクライムレースなんですよ。別名「雲へ向かうレース」なんて呼ばれている通り、スタート地点から、ゴールである頂上までの標高差は、なんと1,439mです。この高さと、約20キロの道を、一気に駆け上がるのです。
数字を見ただけでもすさまじいレースですが、第一回の開催が1916年ですから、なんと96年もの歴史を持つ伝統的なレースでもあるのです。世界の自動車レースの中でも、最古に近いそうですよ。
YouTubeに車載カメラの映像とかありますが、見てるとホントにすんごいですよ。山の上のほうへ行くと、ガードレールなんてなくて、一歩間違えたら、崖から転落です。そこを何百キロという猛スピードで駆け上がっていく。
で、モンスター田嶋ですが、なんと、この超過酷なレースを、過去6連覇しているのです!
6連覇の前にも、一回勝ってますから、合計で7勝していらっしゃる。
それだけでもすごいんですが、この人なんと、今年で62才でございます。つまり、56才の時から6年連続で勝ち続けている!
まさにモンスター。
体躯もガッチリしてらして、お顔もその……えっと、とても男らしく! そう、大変男らしいお顔立ちでいらして、モンスターと呼ばれるのもわかる……なんて言ったら失礼だな。すいません。
レース中は、本当に厳しい真剣な顔つきなんですが(当たり前だ)、YouTubeで探すと、田嶋さんがリラックスしているときの素顔が写ってる映像とかもあって、そんなときの笑顔は最高ですよ。男が惚れる男ですな。いや、漢! と書くのがふさわしい感じ。
ところで、なんで田嶋さんを紹介しているかというと、つい先日、今年の7月に行われるパイクスピークには、なんと、電気自動車で参戦すると発表なさったんです!
パイクスピークのレギュレーション(ルール)が変わって、いままでの未舗装道ではなく、舗装道路を使うようになるのも電気自動車で参戦する理由の一つだそうですが、田嶋さん自身、60を過ぎたら電気自動車でレースをしたかったそうなのです。
田嶋さんは、パイクスピークでの、6連勝という前人未踏の記録を持つレーサーであると同時に、電気自動車普及協議会(APEV)の代表幹事でもあるんです。
世界最高峰のヒルクライムレースの王者と、電気自動車の普及に努める人というギャップ。
田嶋さんは、つぎのレースでは、電気自動車普及協議会(APEV)をチームの名前に冠して、Team APEVとして参戦するそうです。
大好きです。こういう人。
あうあう、がうがう……
ボールを噛んでるときのノンちゃんも、モンスターです(苦笑)。