馬から落ちて落馬して | TERUのブログ

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つれづれに

草木も眠る丑三つ時……

つぎのケータイゲーム用シナリオを書いていて、なんとなく違和感を覚えた。

いまなにか、変なことを書いた気がする……

数行前に戻ってチェックすると、ありました、ありました。

『エラーを起こした携帯端末が、バイブレーションで震えた』

ぐえーっ。

バイブレーションで震えたって、なんだよそれ。頭痛が痛いと書くようなもんだ。

いわゆる、「馬から落ちて落馬して」の、重複表現ですな。

気持ちとしては、バイブレーション機能によって、端末が震えました。と書きたかったわけだけど、何千、何万行も書いてると、ふと気が緩んで、こんな変な文を書いてしまう。

ちなみに、有名な重言(じゅうげん)は、こちら。

「いにしえの昔の武士のさむらいが、山の中なる山中で、馬から落ちて落馬して、女の婦人に笑われて、赤い顔して赤面し、家に帰って帰宅して、仏の前の仏前で、短い刀の短刀で、腹を切って切腹した」

こんなバカなこと書かないよって思うでしょ?

そりゃ、これほどひどい間違いはしないだろうけど、けっこう重言は書いちゃうモンなんです。

たとえば、このブログの最初で、「違和感を覚えた」って書いたけど、最初、「違和感を感じた」と書いちゃって、いきなりこれかよと、苦笑してしまった。

みなさんも、「会社に出社する」、「車を駐車する」、「電車から下車する」、「まだ時期尚早です」なんて、言ったり書いたりしちゃうでしょ?

いま上に挙げたのは、重複表現か、それとも「念の入った表現」か悩ましいところだよね。話し言葉は、わかりやすさが優先されるから、重複表現(念の入った表現)が許される範囲が広い。

でも、書くとなると……なんらかの意図がない限り、重複表現は控えた方が無難ですな。

でも、「歌を歌う」とか、「舞を舞う」みたいに、定型句として定着していれば、重言とは扱われない。あと、「切り倒す」や「ふりかける」など、動詞が二つ並ぶ複合動詞も、もちろん重複表現ではない。

ここがまた、難しいんだよなー。

どれが許されて、どれがNGか、すぐに判断がつかないこともある。気楽なブログはともかく、お金をいただいて書いている文章では、ちゃんと調べて書かないと怖いのだ。

今回は、重複表現だけど、ぼくは送りがなも、たまに間違う。たとえば、「彼女とお話をする」「それは話しにならない」なんてね。

これはどちらも間違いとされる。前者は動詞だから、「彼女とお話しをする」で、後者は名詞なので、「それは話にならない」が原則として正しい。

そのほか助詞(てにをは)の使い方だって怪しいし、敬語の使い方もおかしいときがある。

あー、もう、気にしだしたら、間違いだらけで文章なんて書けないよ。だから、あんまり気にしないようにしてるけど、そうすると、間違いが増える(苦笑)。

いやはや、日本語はむつかしいねー。

ちなみに、難しいといえば……

ノンさまから、カメラ目線をもらうことこそ難しい!

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おねーちゃん、お菓子ちょーだい♪

「ダメよ。TERU兄のほう見なさい」

と、おねーちゃん。

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TERU兄見たら、お菓子くれる?

「うん、TERU兄見たら、お菓子あげる」

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じゃ、見てあげるー♪

ね、むつかしいでしょ、この方(苦笑)。