FMトランスミッター | ピクルス卸問屋のブログ

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エレキ、音楽、無線関係など、日々の出来事を思いつくままに…。

本日は久々の無線関係ネタ。

とは言っても「FMトランスミッター」のお話です。

 

このブログを始めた2013年、投稿第2弾で扱ったのがこれ。

 

 

このトランスミッターは秋葉原の秋月さんで売っているキットですが、お値段もそこそこする本格的なもの。

 

 

最初はこのキットを組み立て、そのままケースに組み込んだだけでしたが、その後色々と手を加えましたのでご報告。

 

1.LPF追加 その1:

図書館で借りた「ミニFM」全盛期の頃のこの本。懐かしいですね。

映画「波の数だけ抱きしめて」の頃に出版されたのではないでしょうか(笑)。

 

「必ず入れよう ローパスフィルター」…送信設備は不要な電波を発射しないようにフィルターを入れることが常識ですが、この手の本でフィルターを取り扱っていることに感動。

更に読み進めると…。

回路図や具体的な作り方まで解説あり。早速作りました。

 

部品を揃え、まずはお約束のブレッドボードで実験。

 

フィルター挿入前の様子をスペアナで確認。88.5MHzで送信したところです。

猫の耳のような変な形の電波が出ています。

 

フィルター挿入後の様子。「猫の耳」が消えています。ひとまず安心。

送信波のロス(減衰)は仕方ないところ。

実際には90MHz以上の不要な周波数(高調波)も消えていると思うのですが、未確認(笑)

 

実際の基板で組み立て。

 

泡盛を飲みながら…(笑)

ちなみに、お盆として使っているのは、昨日投稿したエフェクターボードです(笑)

 

ベタのパターンの基板が無かったため、薄い銅箔シートをユニバーサル基板に貼り付け。

 

2.LPF追加 その2:

FMステレオ受信機は、LとRの音を分離させるために19kHzのパイロット信号と呼ばれる信号で内部処理をするのですが、受信波に19kHzの音が含まれていると悪さをするときがある(ステレオにならずにモノラルで聴こえたり)…ということで、送信機側に15kHz程度のローパスフィルターを入れるのが一般的です。

とは言うものの、ミニFM~FMトランスミッターにわざわざこれを入れるか?という話も…(笑)

 

回路はこれ。ネットに掲載されていたものを拝借。

これは片チャンネルの回路なので、L+Rで2チャンネル分必要です。

 

ブレッドボードで実験。

 

手元にあったCD(確かビートルズ)の音声を入力し、スマホのアプリで確認したところ、15kHz以上が見事に減衰。

 

実際の基板で組み立て。

(一番安いこのタイプの基板を使うポリシーの無さ…😅)

 

トランスミッター本体、LPF2種を一つのケースに組み込むべく、レイアウト検討…したものの、15kHzのLPFのみ別のケースに組み込むことにしました。

 

トランスミッター部。スカスカ感が否めないですが、LPF部はアンテナコネクタと一体化させたため、なかなか良い感じ。

 

ケースは前回よりも高さが低く薄いタイプ。LEDも明るい緑のものを使用。

 

もう片方は同じ高さの、一回り小さなケースに組み込み。

 

全て手書き…若いころはレタリングシールなどで完成度を追求したものですが。最近はこれで満足。使えれば良いんです(笑)。

 

2種完成形。

初期のタイプよりも薄くできたため、非常にすっきりした感じになりました。

 

パソコンで再生した音楽の音声をミキサー(YAMAHA AG03)ループバック機能でLPFに入力、その出力をトランスミッターに入力すると、FMラジオから聴くことが出来ます。

 

Bluetoothスピーカーの普及により、今やFMトランスミッターの存在が忘れられつつありますが、私はやはり「ラジオで聴きたい派」。

これかもこのトランスミッターは重宝するでしょう。

~以上~