地震は対策を取れば、死に至る率は軽減される。
怖いのは2次災害だ。
何より屋外にいる時、人災、土砂崩れと津波、そして賛否両論はあるが、放射能。
あくまでも、子ども達を守るという観点から考えているので、放射能は俺の中で大問題だ。
とにかく具体的な対策を今のうちにとってくれ。
情報収集・情報分析・情報精査・専門知識を含めた勉強・備蓄・家具固定・避難経路・連絡方法・シュミレーション等である。
休む暇がない程、やることはたくさんある。
3・12の避難所では余震自体でなく津波の恐怖と俺を含めて皆、近くにいる子供を抱きしめながら戦った。
俺は東京に帰れない事も覚悟した。
だけど冷酷だが、俺にとって大切な人達は東京にいたから、目の前の子供たちを見捨ててでも、俺が守るべきもののために帰ろうと思った。
避難所には放射能について何の情報も流れなかった。
初めて放射能の情報が流れた時は、安全だと繰り返す御用学者とマスゴミの情報だけだった。
あの時、自分の身と大切な人は自分で守らなければならないと悟った。
親を亡くし、震え泣く子供を抱きしめながら、自己責任の意味を痛感した。
その気持ちがわかるか?
俺が情報や放射能についてうるさく言っているのは、恐怖に震え泣くあの子供達を今でもこの手に感じるからだ。
なぜ今までと変わらない生活に固執する?
一時の楽しさより、未来の命を考えろよ。
いい加減、目を覚ましてくれ。
バカ笑いしてる暇あるなら、後悔ない対策を立ててくれ。
つづく。