今やロエロの代表的造り手となった
マッテオ・コレッジア。
そのコレッジアよりサラ・パルマ氏が来日し
東京KCCホールにて試飲会を行いました。
今回の試飲会は
『ピエモンテの産地別の個性』に焦点をあて
地域ごとのネッビオーロを中心とした
ワインの比較試飲をして頂きました。
ピエモンテワインはランゲだけではありません。
北イタリアの小さくとも個性的で
ランゲとは全く違った個性のネッビオーロは
バローロとは違うネッビオーロの楽しさ、
美味しさを教えてくれます。
例えば・・・
■BOCA(ボーカ) / Le Piane(レ・ピアーネ)
ピエモンテの最北部に位置する
僅か7軒の造り手しか存在しない産地ですが
そのワインは素晴らしい”個性”を持っています。
北限に位置しながら、南風の影響と、
山に囲まれ盆地状に切り出されたような特殊な地形により、
オリーブや椰子の木が育つような温暖な気候。
土壌は洪積層が主で、白くもろい石灰岩と砂質が混ざリ込み
ワインは硬質で細かなミネラルが芯に硬く存在します。
長期の熟成を必要としますがタンニン、酸共に素晴らしく質が高い。
若いうちは、その硬さから排他的な近寄りにくさがありますが
熟成と共に独特の世界が開けてきます。
この繊細で硬質なミネラルはボーカの個性。
バローロよりも“ピエモンテらしさ”を残している産地であり、
レ・ピアーネ当主クリストフ氏は
古典的ピエモンテワインの存続に奮闘しています。
そして歴史的な重要な産地であり、
近年久し振りに輝きを増しているのが
■GATTINARA(ガッティナーラ) / Antoniolo(アントニオロ)
緯度はアオスタとほぼ同じ。
ランゲ地区と比べて年間を通して冷涼であり、
非常に厳しい自然環境にある。
ガッティナーラの特徴は何と言ってもその土壌。
ランゲ地方は元来海であった為、海由来の堆積物から
土壌が構成されますが、ガッティナーラは全く違います。
アルプスに由来する土壌、花崗岩が主体。
痩せた土壌は葡萄に強いストレスを与えます。
必然的に根が地中深くまで伸び
1つの樹につく房数は少なくなると言われ、
ワインはよりミネラルに富むものになり、
ランゲ地区のがっちりとした酒質とは違う
より繊細な印象を受けるようになってきます。
ガッティナーラの素晴らしさを感じて頂くには
アントニオロのベースワイン、ガッティナーラ2004を
ぜひ、お試し下さい。
かつてワインの王と評された理由がよく解るはずです。
そして、ネッビオーロを正しく理解頂く為に
最も重要な役割を果たすであろう
■ROERO(ロエロ) / Matteo Correggia(マッテオ・コレッジア)
ロエロの土壌は70%近くが砂質。
写真のように貝殻が豊富に出土する
カルシウムを多く含んだ土壌となっていて
地中深くには粘土層が存在します。
粘土層の上には水分が存在し、
葡萄樹はこの水分を求めて地中深くまで根を伸ばします。
他のどの地域よりも圧倒的に高い砂質比率が
ネッビオーロに“軽やかさ”と“華やかさ”を与えてくれる訳です。
ネッビオーロは熟成によって、その姿を変貌させます。
なまめかしく妖艶なほどの深みを持った
ネッビオーロはピノ・ノワールにも通じる偉大さがあります。
しかし、ピノ・ノワール以上に高い酸と
大粒のタンニンを含有している為、
若いうちのネッビオーロはイビツとさえ感じられることも。
その先のポテンシャルを感じながら試飲する
プロの試飲であればいかもしれませんが、
レストランで若いバローロを提供しても、
その本当の実力、美味しさは
一般の方々に伝わらないのかもしれません。
サラ氏はこう付け加えてくれました。
『ロエロの特徴は軽やかで華やかな
味わいが若いうちから花開くことです』
『ランゲのネッビオーロよりミネラルに富み
穏やかなタンニンで酸は柔らかく、食事に寄り添います』
日本食の和出汁のように主張しすぎず、
しかし、しっとりとした味わいを残してくれる。
1本通して飲んでみれば、
十二分に満足感を与えてくれる、
そんなネッビオーロなのです。
熟成したバローロの偉大さとは
また違ったロエロの可愛らしい魅力。
ネッビオーロの可能性は広がります。
最後に試飲会で人気の高かったネッビオーロの
トップ5を御紹介。ぜひお試し下さい!!!
⑤Boca2004 / Le Piane
参考上代:5,500円
④Gattinara2004 / Antoniolo
参考上代:5,000円
③Opera Prima XVII 00/01 / Roagna
参考上代:5,800円
②Barolo "Bricco Viole"2005 / Mario Marengo
参考上代:7,000円
①Roero 2007 / Matteo Correggia
参考上代:2,800円
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