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ワインインポーターのテラヴェールのブログ

フランスやイタリアのワインの造り手の情報をお伝えします。

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今週ボジョレーの葡萄の様子をご紹介します。



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晴天続きだったボジョレーですが、先週に何回か”恵みのスコール”が降って、葡萄はバランス良く育っているようです。


さて、上の画像で、葡萄樹にテラヴェールのロゴパネルがあるのがお分かり頂けますか?


先日シャトー・カンボンを訪問した時に、当主のマリー 、そしてリポーターの渡邊さん とこっそり相談をして、シャトー・カンボンの畑で一本”テラヴェールの樹”を決めて貰ったのです。


実は前回、前々回のボジョレーレポートでご紹介したのは同じ葡萄樹でした。でも、広い畑ではつい他の樹と間違ってしまいがち。今回、テラヴェールのロゴを送って目印にして貰う事にしました。


名前(?)も無い一本の葡萄樹ですが、収穫までの間、元気にすくすくと育って欲しいものです。


皆様もどうぞ”テラヴェールの樹”の成長を見守って下さい!



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今週もまたボジョレーのシャトー・カンボンから畑の写真が届きました!




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先週に比べると葡萄の粒が更に大きくなって、果皮の色もしっかりとしてきました。


まぶしい程の空の青さですが、ボジョレーでは例年に無いお天気が続いているそうです。

ここまでお天気が続くと、水不足も少し心配されているようです。


ぜひ良い状態で最高のヴィンテージになって欲しいですね!




さて、今回は畑の様子を伝えてくれているリポーターさんをご紹介します。





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現在、ラピエールで研修をされている渡邊康太サンです!


宇都宮大学農学部農業経済学科の4年生の学生さんで、春先からラピエール家に住みこみで研修をされています。


忙しい毎日の研修の合間に、これから収穫までの間、畑の写真を撮ってレポートして下さいます。


渡邊さん、どうぞ宜しくお願い致します!!


畑が落ち着いている今は、セラーでの出荷作業が続いているという渡邊さん。


渡邊さんはご質問がある方は、ぜひテラヴェールまでお寄せ下さい!





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テラヴェールでは今期も新しい造り手をどんどん御紹介していきます。


私達テラヴェールはフランス、イタリアのファインワインの輸入・販売を

している訳ですが、最近”自然派ワイン”のインポーターと捉えられる

ことも多くなってきました。


ワインを選ぶ時に”自然”、”ビオディナミ”、”有機”というキーワードで

選んだことはありません。


私達テラヴェールの始まりはレストラン。

フランスもイタリアもレストランのテーブルの上で

真価を発揮するワインが理想です。

シンプルでもモダンであっても古典であっても

勿論、ビオディナミやビオロジック、有機栽培であっても、なくても

それは最重要ではありません。


それ単体で飲んでも寂しかったり、素気なかったりするワインも

食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。



完成された偉大なワインもたまには良いものです。


でも、私達がお届けしたいのは、ピエモンテの煮込みと合わせた時に

肉の甘味をぐっと引き立ててくれるランゲ・ロッソだったり、


炭火で焼いた赤身肉と合わせた時に素気ないシンプルな

サンジョヴェーゼが香辛料のように引き締めてくれたりといった経験。



料理とワインの組み合わせでこそ味わえる食事の楽しさ。

ワインの最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、レストラン様、

更にはプロの小売店様と共に少しでも広めていきたいと考えます。


結果として”自然派”というくくりに入るワインが多くなっているとしたら

それは、そのような考え方で造っているワインがそんな力を持っている

ことが多いのかもしれません。


個人差はあるかもしれませんが、いわゆる自然派の香”還元香”や

不健全な香や味わいは食事と合うはずもありません。


ワインはもっと単純に楽しむものであっていいのではないでしょうか?



最後にテラヴェールの拘りについて・・・

繊細な味わいをここ日本でも味わえるように、海上輸送は勿論、

フランス、イタリア国内輸送、そして日本での国内輸送、

全行程リーファー(定温)輸送を徹底しています。


国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。こちらは定温・定湿管理を徹底。

入出庫の際はトラックの搬入口をドッグシェルターで倉庫につなぎ

一切外気に触れずに出荷しております。


状態管理には細心の注意を払っています。

ぜひ、2,000円以下の白ワイン、特にアルト・アディジェなどの

アルコール低めのシンプルなワインで御確認下さい。


輪郭がしっかり感じられ、酸、果実感がメリハリを感じさせます。

最高の状態を感じて下さい!!!



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6月の第2週にフランスのテラヴェール取り扱いの生産者を訪問して来ました。


私たちが訪問する直前までは、驚く程のお天気続きだったそうですが、滞在中の1週間はときおり激しい雨の降るぐずついた毎日でした。


初夏の爽やかなフランスを期待していたので、ちょっぴり落ち込んだ私達だったのですが、



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「あなた方が恵みの雨を連れて来てくれたわね!!」


ボジョレーのシャトー・カンボンの当主マリー・ラピエールが笑顔で迎えてくれました。ここ2ヶ月程雨が全くといって良い降っていなかったので、ボジョレー生産者にとっては、嬉しい雨だった様です。




昨年亡くなられたマルセル・ラピエールが1995年から始めたシャトー・カンボンですが、現在はマルセルの意思を継ぎながら奥様のマリーが中心となって、シャトーを運営しています。

現在はボジョレーのモルゴン村周辺に13haを所有。AOCボジョレー赤・ロゼ及び良い年のみに造るスペシャルキュヴェ”ル・カンボン”の3種類があります。


マルセルが亡くなったのは、2010年の収穫が終わった数日後でした。深い悲しみの中でも休む事なく、息子のマチューと一緒にワインの仕込みを行ったとの事。


「2010年は春先から8月までは雨が非常に多かった年。8月10日頃からは一転して晴れたものの、収穫時に腐敗果が多く出てしまった。数回に渡っての例年以上に厳密な選果を行いました。結果として、例年の40%程も収穫量は減ったものの、最終的には素晴らしい品質のワインに仕上がった。そして、私達家族にとって、大切な年になったわ。」


とマリーは、シャトー・カンボン・ロゼ2010年を試飲しながら語ってくれました。






さて、今年の葡萄の生育状況ですが、春先から初夏の様なお天気が続き、例年になく開花が早かったそうです。このまま行けば、収穫は8月25日前後の予定。葡萄の状態も素晴らしく順調で、2011年はビックヴィンテージなりそう!との事。


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6月第2週の葡萄の様子



その後も葡萄の育成は順調な様です。



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こちらが数日前のシャトーカンボンの葡萄の様子です。

たった2週間程で、こんなにも葡萄が成長しています。



今後も定期的にシャトー・カンボンから畑の状態の報告が届く予定です。


世紀のヴィンテージになるかもしれない2011年のボジョレーを皆様一緒に見守りませんか?

ぜひ、次回のシャトー・カンボンの葡萄の様子を楽しみにして下さい!!




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イタリアを代表する葡萄品種であり、世界的に見ても非常に高い

ポテンシャルを持っているネッビオーロ。

そもそも高貴な葡萄品種とは何なのでしょうか?


ピノノワールもそうですが、高貴品種と呼ばれる葡萄の最も重要な

特徴は『その土壌の個性を吸い上げワインに表現できること』

なのではないでしょうか。

AOCごとの個性をしっかりと表現するピノノワール同様、

ネッビオーロも各地域ごとの土壌の性質によって大きくその姿を変えます。


ネッビオーロではあまりそのあたりのことが詳しく語られることは

ありませんが、ネッビオーロの面白さは実はそこにこそあるのです。


今やネッビオーロの代名詞ともなっているバローロは粘土質土壌が主。

そこに石灰や砂質がすこしづつ混じりこみます。

粘土石灰土壌のランゲのネッビオーロはしっかりとした骨格と

濃厚な果実の凝縮感を持ち合わせている為、ここ数十年の味わいの

流行にも合致し人気を博したのでしょう。

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一方、1900年代には”ワインの王”と称えられながらも衰退の一途を

辿り、今やピーク時の1/100の生産量にまで激減したネッビオーロが

『ガッティナーラ』です。

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※1900年代中期のガッティナーラ。全ての山が葡萄畑であった


ランゲ地方の粘土質とは全く異なり、ここガッティナーラは火山岩土壌。

一般的には斑岩と呼ばれるマグマが冷やされてできた岩が「主体の土壌で

ランゲのような粘土はここでは非常に稀。

粘土石灰土壌はアルカリ性に傾きがちで酸やミネラルを吸収し難い

それに対して斑岩は酸性であり土壌由来の酸やミネラルを強烈に吸収する

環境が整うことなり、同じネッビオーロでも全く違う個性を持つことになる。

※ゲンメまで下がると海に由来する土壌に変化するそう。


ランゲ程の骨格や凝縮感は得られないが、

高く質の良い酸と控えめなタンニン、きめ細かく豊富なミネラル感が素晴しい。


ボリュームではなく、硬質で繊細なネッビオーロはバローロとの比較試飲では

捉えにくかったり、バローロが豊富で強いタンニンで閉ざされているのに対し

ガッティナーラはその豊富なミネラルで硬く閉じこもったように感じさせる

のでそのポテンシャルに気付き難いのも事実です。


ガッティナーラを代表する造り手と言えばトラヴァリーニなどの名前が挙がるが

白も含めた全生産量4,000ケース強という極々小さな造り手が

『アントニオロ』。

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※下草を蓄えた健康的な畑


日本にはブルノ・ジャコーザと同時期である1986年から輸出されていて

ベテラン・ソムリエの間ではお馴染みの造り手でもありますが

しばらく輸出がストップされていた為、近年のアントニオロの大復活は

意外と知られていません。


『レストランと同じことです。』

『質を落として沢山のお客さんを入れるか、外にお客さんを並ばせて

待ってもらってでも質に拘るかは選ばなくてはいけない』

とはロレッラ女史の言葉。


1974年から高品質ガッティナーラの生産を始め、

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※昔から変わらずセメントタンクで発酵


すぐに単一畑のガッティナーラも造り始めた。(ガッティナーラ初)

当初から年産4,000ケースという量は殆ど変わっていない。


『かつてワインの王と言えばガッティナーラのことだった。』

『今やランゲにその地位は奪われてしまったが、ガッティナーラは

変わらず偉大な個性を持っている。』/ロレッラ女史

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※大樽での熟成オッソ・サン・グラート


明らかに独自の個性を放つアントニオロのガッティナーラ。


現地で試飲した2006ヴィンテージのオッソ・サン・グラートは

各地の試飲会で試飲した他のどのバローロよりも魅惑的で優雅であった。


収穫前が冷涼であったが基本的には大成功した2004ヴィンテージとの

間に挟まれた、まとまりあるヴィンテージ2005が順次入港。


比較的早くからその素性を見せてくれるヴィンテージとも言えます。

バローロにはないネッビオーロのもう1つの魅力。

バローロにはない北ピエモンテの魅力は今後も注目して行きたいと考えています。

北ピエモンテで最も高貴なネッビオーロ”ガッティナーラ”

ぜひ体感して下さい。


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キャンティ・クラシコに期待するものは何でしょうか?


今では色々なタイプのキャンティ・クラシコが造られ、キャンティとしての

味わいというものはなくなってきているのかもしれません。


そもそも少し酸化のニュアンスがある、ある意味進んだ痩せたワインを

キャンティだというきらいもあるように感じます。

現在ではカベルネもメルローも20%までであればブレンドできる

キャンティ・クラシコ。

ますます解らなくなってきたように思いますが

モンテセコンドのキャンティ・クラシコを飲んでもらえば、

”美味しければいいか”と。


モンテセコンド当主シルヴィオは非常に勤勉。

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毎年何かが変わっていきます。

ある意味では同じ造りのワインはもう存在しないわけで、垂直試飲も

意味を持ちません。


シルヴィオ自身も自分の昔のワインには納得がいかない様子で

『ちょっと単調』などと言います。


彼曰く、2005年頃から考え方を大きく変えたのだそうで・・・

『昔は伝統的に完熟と長いマセレーションにこだわりすぎていた。

今はビオディナミの影響もあって葡萄が熟度と酸度のバランスを取って

くれるようになり少し収穫が早まった。これによってワインは少し

軽いというかエレガントに仕上がっているように思う。』


2007年をぜひお試しください。

2008や2009程ではないですが、明らかに2006や2005よりも

エレガントで酸が美しいのです。酸が余韻を引っ張ってくれるように

感じられるはずです。ロッソ・トスカーナも同様です。


このロッソ・トスカーナ、本来ならばキャンティを名乗れるものですが

自由にワイン造りをしたいとの理由でキャンティを名乗っていません。

※実際2010はマルヴァジアが入りフラッパートのような雰囲気に。



彼の取組みを一部ご紹介します。


まずはちょっと異様な光景にも見えるアルベレッロ仕立の採用。

キャンティでは他にない。サンジョヴェーゼでは見たことないこの仕立。

哲学的な部分も大きいと言います。


『ある時、支柱に支えられて生きている葡萄樹に違和感を持ってしまい

より自由な畑にしたいと考えるようになった。実際葡萄も良いし。』

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しかし、勿論のことですが一列に並ばないアルベレッロでは

畑仕事は通常の4倍、収量はかなり落ちるとのこと。



そして新しい樹の植樹に関しても・・・

通常は苗木業者に自分の畑の枝を渡し、フィロキセラに耐性のある台木に

挿し木して育てたものを畑に植樹します。

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※緑の蝋でマコーティングさらた培養された苗木


しかし、彼は野生の樹を先に植樹し、そこに自分の畑の枝を挿し木する

という方法を試しました。こちらのほうがよりオリジナルに近い訳で

自分の畑の個性をより忠実にまもっていく一環だったと言います。

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※野生の樹を植樹(赤い芽が沢山出てくる)


しかし、フィロキセラなどの病気に耐性のない野生の樹はまめに赤い芽を

摘んでやるなどのケアが必要であり、更には病気によって約30%が

死滅するという結果になったそう。


醸造所でも2010ヴィンテージから大きな変化が。


日本でも大好評のロッソ・デル・ロスポで行われているのは

アンフォラ発酵・熟成。

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『カベルネは木との相性は悪くないが、どうせカベルネを造るなら

インターナショナルなものではなくてこの土地の個性が前面に出た

ワインにしたかった。それでこれに行き着いたわけ。』


2010年は従来通りのステンレスタンクでの発酵バージョンと

アンフォラバージョンの2種類がリリースされることになりそうです。


2つを飲み比べてみると、アンフォラの方が不思議にまとまった印象。

進んでいて開いているというのではなく、味わいがまとまっている

といった印象で素直に美味しい状態でした。不思議です。


ここで御紹介できたのは彼の取組みのほんの一部です。

とにかく毎年変化していくモンテセコンド。

皆様、ぜひ毎年チェックしてみて下さい。


特に2007から2009までのこの3ヴィンテージは驚きべき変化です。

06以上の07。ベト病でほとんど生産量が半減したが素晴しい08。

そしてあの田舎臭かった05と同じ人が造ったとは思えない09。


この変化、進化はぜひ体感して頂きたいと思います。


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ワイン造りへの拘りとは、栽培や醸造の

細かな方法論ではないのかもしれません。

普段の食事や生活の質、そんなところに表れているのかもしれません。


今回のカンティーナ巡りでご馳走になった食事で最も美味しかったのが

イル・パラディソ・ディ・マンフレディの家族と共に奥様の手料理です。

前菜の野菜は濃い野菜の味がしっかりと存在し、自家製のオイルも

上品ながら存在感抜群。


メインは山羊でしたがメインに近づくにつれ盛り上がっていく

まるでリストランテのコース料理のような満足感。

彼等は普段から、こんなにも香豊かで新鮮な料理を食べている。

ワインは彼等が自分達の食事の為だけに造っているビアンコ。

ダミジャーノの中で発酵から熟成までを終わらせたもの。

まるでエドアルド・ヴァレンティーニのような凄い雰囲気を持ちながら

も爽快で軽やかなそのワインは格別なものでした。


食に対して非常に高い意識を持っていて日本人の味覚にも近い

繊細な感覚を持っている彼等だからこそ造れるブルネッロなんだと。



畑は7つに分かれた段々畑。面白いことに土壌の質は全く違います。

上の方の畑は”赤い鉄分が豊富な”畑。(チャッチと同じ土壌)

その下は”黄色い粘土質の強い”畑。

更に下はガレストロと呼ばれる”石灰質の強い白い”畑。

一番下は”小石が多く存在する”軽い畑。

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※左が鉄分の多い赤い土壌 右は石灰土壌
ここまではっきり土壌が違うと当然こう聞きたくなります。

『土壌の個性ごとに醸造、ボトリングしたら凄いことになるんでは?』

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※石灰土壌の畑には貝殻の化石が沢山


当主フローリオ氏の応えは・・・

『人間が狙って造れるものなんていつもその程度のもの。

でも自然に任せればいつも必ず想定以上のものが出来上がる。』

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※ローマ時代の葡萄畑の石垣の跡が畑に


彼等は彼等のテリトリーで1種類のワインしか造りません。

※リゼルヴァは樽熟成期間を長くしただけ

※ロッソは樽熟成期間を短くしただけ


『それの魂を込めてワインを造るのに何種類も造れない。

込められる魂はひとつだよ。』


彼等の畑は100年以上農薬が使われていません。

ルコラ、カブ、ミント、菜の花、ラディッキオ、豆、なんでも生えています。

『これ全部私達の食材。農薬を使っていないから安心して食べられる。』


畑の土には無数の小さな穴があります。

これは蜂の一種でヴェスパと呼ばれるもの。土壌に少しでも薬剤が

撒かれていれば決して巣を作ることは無いそうで、

彼等はアブラムシなんかを食べてくれるのだそう。

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※蜂の一種(ヴェスパ)の巣
『農薬なんかよりずっと有能だ。害虫駆除だけでなく

土壌に無数の巣を掘るので土に空気や有機物を運んでくれる。』


自然を尊重することはここではとっても需要で、

マサル・セレクションなども行われない。

『優れた種を残すことには意味が無い。ここには昔からの色々な

亜種があるので、それが崩れないようにする。』


『発酵はセメントタンクでゆっくり進む。温度管理も何も行われない。

マロラクティックも何もかも翌年の6月には終了してワインになる。』


『発酵が進む段階で温度管理をしてしまっては駄目。

発酵段階の温度変化も多少ワインに影響を与えるべきで、

それこそがヴィンテージの表現だし、ワインとして自然だと考える。』


誰もが理解できるワインではないことを彼らも理解しているようです。

最近、食育が重視されてますが、食も経験によって味覚が育って

いきます。彼等のワインも奥に隠れた凄みとでも言うのでしょうか、

離れられなくなってしまう”旨味”が存在します。

2001はまだまだ硬く閉じていますが、2003は少し出てきています。

そしてもうすぐ偉大な年2004が入港してきます。


ゆっくり時間をかけて楽しんでみて下さい。


※下の写真は彼等の畑の3m下に存在する岩盤(一部が彼ら

  の家の地下に出てきています)なんと古代の葡萄の根が

  岩盤の隙間に貼り付いています。葡萄の根は水、養分を求め

  て、この岩盤の下まで伸びていきます。

※この岩盤の一部は太古の海底が凝固したもので、家を造ったとき

  にこの岩盤を洗ったらなんと磯の香がしたそうです。

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ランゲ・ビアンコ”マッテオ・コレッジア”

そもそもこのワインは故マッテオ氏が意欲的に

造っていたワインで、ソーヴィニヨン・ブランの青さを

無くし、ロエロらしい完熟感のある新しいタイプの

ソーヴィニヨン・ブランを造りだす為、


より収穫時期を遅らせ糖度の上った葡萄を使用し

バリックで発酵、バリックで熟成させる

という特殊なワインになっています。


勿論、完璧に糖度が上った葡萄でないとバリック発酵、

バリック熟成には耐えられません。


よって今回の2009年は葡萄がこのワインの特殊な造りに

合わないと判断し、発酵の段階からバリックに入れずに

ステンレスタンクで発酵を始めました。


勿論、初めての試みであるわけですが、発酵は順調に

進み通常のランゲ・ビアンコ“マッテオ・コレッジァ”

とは全く別のワインに仕上がりました。

婦人オルネッラ、サラ、そして醸造責任者ルカ氏との

協議の結果、ランゲ・ビアンコ“マッテオ・コレッジァ”

の本来のスタイルを表現するものではないとの判断の元

このワインは通常には販売しないことを決定しました。



昨年からロエロ・アルネイスの数が足りず、

割当量を増やす交渉を続けていた訳ですが、

このワインの相談を受け、すぐに試飲。


その時点ではフィルターをかけていないサンプルワイン

であった為、酵母の雰囲気も残った独特の味わいに

なっていました。その場にいた数名の業界関係者も、

そのユニークで可愛らしい美味しさに満場一致で

ノンフィルターでのボトリングを提案しましたが、


サラによると

『マロラクティックが行われていないワインである為、

ある意味では不安定なワインであり、しっかりとした

温度管理ができていないとワインが進みすぎるという

リスクもあるので熟考したい』

との返答でした。


後日、醸造責任者のルカが夏前の輸送、そしてプロの

酒販店とソムリエ向けにのみ出荷するという条件付き

でノンフィルターでのボトリングを了承。


日本向けのオリジナルラベルも完成し、


3月中旬にボトリングされました。


日本限定300ケースのみ。


しかもこのヴィンテージが最初で最後のワインです。


高樹齢のソーヴィニヨン・ブランの詰まった果実と

爽やかな香、ノンフィルターのどこか懐かしい味わい。

ぜひお試しください。

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さて、今回御紹介するのはポイエル・エ・サンドリ。

個人的にはイタリアを代表する造り手の1つだと思っています。


フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによって

1972年ファエドに設立されたカンティーナです。

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(後ろはパライの畑/標高750m)

当初は2ヘクタールの畑と小さなガレージで醸造を行っていましたが

徐々に畑を買い足し今では6つの村に小さな畑を所有します。

今では考えられませんが、当初ボトリングはフリウリのイエルマンで

行っていたそうです。


彼等のワインに対する姿勢は非常に真面目です。

イタリアでも最近は”自然なワイン”に注目が集っていますが、

彼らの意見は非常に興味深いものでした。


できる限り正確なニュアンスで紹介しようと思います。



まず、本当にワインを、ワインの味を楽しむには、明らかな

劣化や欠点は邪魔になるはずだ、と言います。


劣化や欠点が全く無いワインなどある訳はないですが、

栽培段階では健全な葡萄で、しかも薬剤などで人体に悪影響の

ないものを育てるのは今や当たり前となっています。


『醸造の段階でも同じことが言えるはず。科学的な何かを足したり、

引いたり、葡萄以外のものを足したりということは論外だが、

できる限り葡萄そのものの個性をワインにもしっかりと伝える為に

努力することは必要なはず。』


『でも今のビオディナミコのワインの明らかに大多数は醸造段階

での努力を怠っていたり、知識が足りないのではないかと思う。』

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(左)タンクから最後に出たワイン【酸化してます】 

(右)最初に出たワイン【健全です】

彼等の”自然なワイン”に対するアプローチは独特で真っ当です。


例えば、畑で最低限使う硫黄や銅、これはどうしても果皮に

少し残ってしまうのだそう。『これは人体に良いとは言えない。』

※一般的なボルドー液は6ヶ月間毒性が消えないと言われます


勿論、極僅かな量しか使用しませんし、収穫前の散布はないので

影響はないのですが、極僅かでもあるべきでないというのが彼等の

姿勢。必要が無くとも、彼等にはそれに対する対処が必要なのです。


彼等は収穫した葡萄を一度大きな冷蔵庫に収納し6度まで冷やし、

一晩置きます。農薬を使用していない葡萄ですから、勿論、虫はいる

訳です。特にピノ・ノワールの果実を好むハサミムシは果実の中に

入り込む虫で取り除くのは困難だそうですが、


『一晩6度で冷やすとハサミムシは果実から出てきて冷やされた

地面で死滅します。虫なんて飲みたくないでしょう。』



更に、彼等は、なんと葡萄を洗うのです。


ジャグジーのような装置で水に1%以下のクエン酸を混ぜ軽く

洗います。この僅かなクエン酸が銅と硫黄を落としてくれるのです。

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しかし、果皮に付いている野生酵母までも落としてしまうような・・・


『野生酵母はこの過程で50%まで減少します。』

『しかし、雑菌も落とすことになるので、乾燥した後に

野生酵母は一気に繁殖し収穫時の150%まで増えるのです。』



更に硫黄や銅も酵母の働きを抑える効果があるので雑菌、硫黄、銅

を落とした葡萄は野生酵母のみで完璧に発酵できるのだそうです。


こうした作業の中で彼等は畑での農薬をほとんど使わないこと。

(ボルドー液でなく硫黄と銅を微量使う)

更に虫のいない葡萄のみを使うこと。

更には自然酵母のみで健全に発酵を促すことに成功しています。


ビオディナミで栽培してカナダ製の培養酵母で発酵させている

のが自然なワインであるわけがありません。

(培養酵母はほとんどカナダ製だそうです)


醸造過程には色々な危険があるのだから汚染されたり劣化する

ことの無いように努力する必要がある訳です。


薬品を使って対処しては畑で頑張る意味がないので、彼等は

試行錯誤を繰り返し、葡萄そのものがワインの中にあるように

細心の注意を払って醸造しているのです。


最後に、彼等が何度も繰り返すのが


『考えて飲むような飲み物はワインじゃない。

単純に楽しめて、美味しいと思えることが重要。

ワインはもっとエモーショナルな飲み物になるべきだ。』


皆様、今の季節ノジオラは最高です。

ぜひお試しください!!!



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4月にVINITALYを含め北イタリアを中心にカンティーナを訪問してきました。

新たに取引を始めるカンティーナは勿論、24カンティーナを訪問。


とても紹介しきれませんが、今回の一番の驚きでもありましたロアーニャを御紹介致します。


皆様はバルバレスコの造り手としての認識が強いと思われますロアーニャですが、

今回はバローロ・ロッカ・エ・ピラについて少し御紹介したいと思います。


ロッカ・エ・ピラが位置するのはモンフォルテ・ダルバのはずれ。

北側は岩と砂が固まった白い壁のような岸壁に遮断され、

南西部分は全て開墾されハゲ山のようになっているバローロ・エリアでは非常に珍しい森。

森の中には小川が流れていて手付かずの自然が残っています。

森にはカプリオーリと呼ばれる野生の鹿やキツネも生息。

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※ロッカ・エ・ピラの畑には彼等の通る道”獣道”もできています。


この3haの一枚畑ロッカ・エ・ピラの大きな特徴はフィロキセラがきていないこと!!!


粘土質が主体で標高もそれほど高くないランゲ地方はほぼ全ての畑が

フィロキセラの被害を受け全滅していますが、ロッカ・エ・ピラはフィロキセラから守られました。


理由は土壌にあります。

砂質が強い土壌で砂が少量の粘土と混じって白く固まった岩状のものと

海由来の少し黒みがかった砂(匂いをかぐと磯の香がします!!!)

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そこに石灰岩と貝などの化石が混じるというランゲにおいては全く異質の土壌。

さらさらとした砂地では生きていけないフィロキセラはロッカ・エ・ピラには侵入できなかった訳です。


『本当に特殊な畑だ。砂によってフィロキセラから守られた畑は

このロッカ・エ・ピラとカペッラーノの一部の畑だけだ。』


実際、第二次世界大戦頃の葡萄樹も残り、ほとんどがプレ・フィロキセラの畑。


しかも、最後に植樹された樹は1937年。


それ以外はマルゴットという手法を使い死滅した樹の隣の樹の枝を地中に通し、

地中に通した部分から自然の根が出てくるのを待ち、根付いたら親樹から

切り離すという方法を取っているのだそう。

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しかも、通常4,5年で親樹から切り離されるが(双方の病気が伝染する為)、

ロアーニャでは20年以上もの間親樹とつながれている。

『若いうちは親の深い根から吸収される有機物やミネラルが絶対に必要

だから4,5年では切り離せない』のだそう。


一種異様な畑にも見えるが畑は健康そのもの。

これまで見たどの畑よりも自然。


今まで一切化学薬品は勿論、有機肥料も撒いたことが無い。

剪定した枝がそのまま放置され、何年もかけて自然に有機肥料となっていく。


枝を結ぶヒモさえも隣の森から取れたユタと呼ばれる麻の一種を使用。

これもそのまま土に帰される。


下草は豆類、ルコラ、ミント、グリーンピースまで!!!

これら全ては種を撒いた訳ではなく自生しているというから驚きです。

有機物を畑に与える為に色々な植物を植樹するという造り手はよく聞きますが

ここでは、それさえも自然とはみなしません。


『10年間一度も下草を刈らなければ大抵の植物は自生するよ。』

外部から遮断された完全な自然のサイクルと砂地という特殊な環境下で

生まれるバローロ・ロッカ・エ・ピラ。

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砂地特有の伸びのある香は口中に長く残ります。

力強さではなく、細く長い余韻を楽しめる数少ないバローロ。

ぜひお試しください。