キャンティ・クラシコに期待するものは何でしょうか?
今では色々なタイプのキャンティ・クラシコが造られ、キャンティとしての
味わいというものはなくなってきているのかもしれません。
そもそも少し酸化のニュアンスがある、ある意味進んだ痩せたワインを
キャンティだというきらいもあるように感じます。
現在ではカベルネもメルローも20%までであればブレンドできる
キャンティ・クラシコ。
ますます解らなくなってきたように思いますが
モンテセコンドのキャンティ・クラシコを飲んでもらえば、
”美味しければいいか”と。
モンテセコンド当主シルヴィオは非常に勤勉。
毎年何かが変わっていきます。
ある意味では同じ造りのワインはもう存在しないわけで、垂直試飲も
意味を持ちません。
シルヴィオ自身も自分の昔のワインには納得がいかない様子で
『ちょっと単調』などと言います。
彼曰く、2005年頃から考え方を大きく変えたのだそうで・・・
『昔は伝統的に完熟と長いマセレーションにこだわりすぎていた。
今はビオディナミの影響もあって葡萄が熟度と酸度のバランスを取って
くれるようになり少し収穫が早まった。これによってワインは少し
軽いというかエレガントに仕上がっているように思う。』
2007年をぜひお試しください。
2008や2009程ではないですが、明らかに2006や2005よりも
エレガントで酸が美しいのです。酸が余韻を引っ張ってくれるように
感じられるはずです。ロッソ・トスカーナも同様です。
このロッソ・トスカーナ、本来ならばキャンティを名乗れるものですが
自由にワイン造りをしたいとの理由でキャンティを名乗っていません。
※実際2010はマルヴァジアが入りフラッパートのような雰囲気に。
彼の取組みを一部ご紹介します。
まずはちょっと異様な光景にも見えるアルベレッロ仕立の採用。
キャンティでは他にない。サンジョヴェーゼでは見たことないこの仕立。
哲学的な部分も大きいと言います。
『ある時、支柱に支えられて生きている葡萄樹に違和感を持ってしまい
より自由な畑にしたいと考えるようになった。実際葡萄も良いし。』
しかし、勿論のことですが一列に並ばないアルベレッロでは
畑仕事は通常の4倍、収量はかなり落ちるとのこと。
そして新しい樹の植樹に関しても・・・
通常は苗木業者に自分の畑の枝を渡し、フィロキセラに耐性のある台木に
挿し木して育てたものを畑に植樹します。
※緑の蝋でマコーティングさらた培養された苗木
しかし、彼は野生の樹を先に植樹し、そこに自分の畑の枝を挿し木する
という方法を試しました。こちらのほうがよりオリジナルに近い訳で
自分の畑の個性をより忠実にまもっていく一環だったと言います。
※野生の樹を植樹(赤い芽が沢山出てくる)
しかし、フィロキセラなどの病気に耐性のない野生の樹はまめに赤い芽を
摘んでやるなどのケアが必要であり、更には病気によって約30%が
死滅するという結果になったそう。
醸造所でも2010ヴィンテージから大きな変化が。
日本でも大好評のロッソ・デル・ロスポで行われているのは
アンフォラ発酵・熟成。
『カベルネは木との相性は悪くないが、どうせカベルネを造るなら
インターナショナルなものではなくてこの土地の個性が前面に出た
ワインにしたかった。それでこれに行き着いたわけ。』
2010年は従来通りのステンレスタンクでの発酵バージョンと
アンフォラバージョンの2種類がリリースされることになりそうです。
2つを飲み比べてみると、アンフォラの方が不思議にまとまった印象。
進んでいて開いているというのではなく、味わいがまとまっている
といった印象で素直に美味しい状態でした。不思議です。
ここで御紹介できたのは彼の取組みのほんの一部です。
とにかく毎年変化していくモンテセコンド。
皆様、ぜひ毎年チェックしてみて下さい。
特に2007から2009までのこの3ヴィンテージは驚きべき変化です。
06以上の07。ベト病でほとんど生産量が半減したが素晴しい08。
そしてあの田舎臭かった05と同じ人が造ったとは思えない09。
この変化、進化はぜひ体感して頂きたいと思います。
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