地獄温泉めぐりを終えて別府駅に戻ってきました。
こんどは別府駅周辺の商店街を散策したのち、海沿いに行ってきました。
別府は、織田作之助の小説『夫婦善哉』の続編『続夫婦善哉』の中で、維康柳吉と蝶子が大阪を離れて別府に移住して新たに店を開業した地です。
そのため、別府の商店街には行ってみたいと思っていました。
駅前温泉です。
料金を見ると銭湯より安いです。
燃料代がかからないからでしょう。
怪しい名前のビルがあります(笑)
エッチ美容室?
しかもブライダル系の美容室ともあります。
オーナー兼所有者の林さんの頭文字「H」から取った名前だそうです。
温泉地といえば夜はいやらしい行為のために徘徊するといった、やらしいお店ではありませんので(笑)
豊後水道の海です。
台風が来ているため、波はやや高めですが、弱い台風のため雨も風もなく散策はしやすいです。
リゾート地という感じです。
リゾート地らしく海沿いにホテルが林立していますが、建物はやや古びた感じです。
別府タワーです。
別府アートミュージアムは入館料1000円で、別府タワー展望台の料金は800円ですが、展望台とアートミュージアムのセット券で1300円なので、セット券にしました。
まずは別府アートミュージアムから。
同館は、芸能人が描いた絵画を多数展示しているというので、珍しいので行ってみました。
芸能人が描いた絵画は、メディアなどでは話題になりますが、実際に生の作品を見る機会がほとんどありませんので。
しかも美術界は総じて無視という姿勢です、評価の声も一切聞こえてきませんし。
似たような事例として、横尾忠則が「画家宣言」をして画家に転向した際、現代美術関係者は総じてバッシングといった風潮でした。またビートたけしが監督した映画がカンヌ映画祭で賞を取った時、日本の映画人の態度は総じて冷笑的でした。もっと後では、松本人志が監督した映画は見もいないのに批判するものといった空気でしたし。
また私の古い知り合いの娘さんは、美大を推薦入学で受験した際、面接官から「好きな画家は?」と聞かれて「横尾忠則さん」と答えたら、「横尾忠則はイラストレーターであって画家ではない」と落とされたそうです。しかもその面接官は、美術教員ではなく体育教師だったという。
学校の質が低いとしかいいようがありませんね。
それはともかく、別府アートミュージアムは館内は撮影、SNSなどへのアップもOKということなので、一部を紹介します。
まずは、ビートたけしさんの絵画です。
ジミー大西の絵画です。
スペインで絵画の勉強をしてきただけあり、ジョアン・ミロを思わせます。
他にも北大路欣也、五月みどん、とんねるずの木梨憲武、尾崎豊の絵画も展示されていました。
工藤静香の作品も展示していると宣伝していますが、なかったです。
芸能人画家について論じた数少ない本として、大野左紀子の『アーティスト症候群』(明治書院、2008年)(河出文庫、2011年)があります。
だが同書は美術批評というよりは、アーティストやクリエイターを目指す人たちの動向を俯瞰的に扱った本です。
芸能人画家についても、略歴を見るといった感じでした。
技巧的な拙さについての指摘もありますが、私が思うには、芸能人画家は技巧的な拙さこそが「ちゃんと本人が描いている」証拠として受け取られると思います。
あまりに確実なデッサン力にもとづいて描いていたら、本人の制作か疑われるでしょう。
とくに美術団体など画壇に属して教えを乞うている芸能人画家の場合、師匠がゴーストペインターとして手を入れていると疑われるだけです。
ただ、美術界では芸能人画家は「触れてはならない」と、まるで「穢れ」意識のような見られ方をしている中では、堂々と取り上げた数少ない書として挑戦的であることは評価したい。
ともあれ、別府アートミュージアムは、多くの芸能人画家の作品を直接見る機会となった意味で、たいへん有意義だったと思います。
展望台に登りました。
高所恐怖症にはきついです(笑)
飛行機はまったく平気ですし、超高層ビルの展望台にも何度も登ったことがありますが、こちらも平気です。
別府タワーは足元まで、それも斜めの総ガラス張りなので、足元の直下が目に入るからでしょう。
こちらに展示している芸能人の名前が出ていますが、修復中か展示替えをしているのか、黒澤明さんや工藤静香さんはなかったです。
別府駅方面から見た別府タワーです。


















