神戸市立博物館『コレクション大航海』展 | Ternod Official blog

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哲学思想研究、文人画。 反緊縮行動(Anti-Austerity Action)〔生ー政治(Bio-politique)に抵抗する自律労働者(Autonomia Operaia)〕。 ブラック・ミュージックをこよなく愛す。レコード/CD店、古本屋、美術館などで出没することが多いです。

 

神戸市立博物館です。

隣の高層ビルは、オリエンタルホテルです。

ギリシア風の列柱が並ぶ建物が、神戸市立博物館になります。

 

 

神戸市立博物館では、『コレクション大航海』展を見てきました。

この神戸市立博物館は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて描かれた南蛮屏風という、南蛮商人や宣教師の一行を題材に描いた大和絵の屏風や、安土桃山時代にセミナリオやコレッジオで、江戸時代にはオランダ絵画を参考に描かれた洋風絵画などのコレクションを大量に所蔵しています。

だが、これまで南蛮絵画というか洋風絵画の企画展に出会わず、見る機会を逃していました。

 

そして、ようやく同館のコレクションを見ることのできる企画展がめぐってきたので、見てきました。

数々の作品を見ることができた上、意外な発見もありました。

たとえば江戸時代の浮世絵画家として知られる葛飾北斎は、おそらくはオランダ絵画に学んだであろうと思われる、西洋絵画の遠近法などの技法を駆使していますが、じつは北斎自身も洋風絵画を描いていたことがわかっています。

シーボルトがオランダに持ち帰り、ライデン国立民族博物館に長らく所蔵されていた無署名で作者不詳とされていた作品が、実は北斎が描いた洋画ということが分かったそうです。

 

 

北斎、検閲避け?名入れず 作者不明だった西洋風絵画の謎 シーボルト収集品目録と一致

2017/5/18 14:41

 

 

とても充実した展示でした。