こんにちは。
寺島幸優です。
今日は、セラピストとクライアントさんとの「契約」について雑感を。
僕の採用している手法では、1回のセッションごとにゴールを設定します。
例えば・・・
自分の仕事にもっと自信を持ちたい。
という訴えの場合、いくつかの質問をして
『上司に報告する際、自分のやったことをはっきりと伝えられる。
それについてダメだしされても、過度に落ち込まないで、すぐに改善に移れるようになりたい。』
というような、お互いの共通認識がもてるゴールを決めます。
これを「契約」と呼んでいます。
「契約」をとることで、クライアントさんとセラピストやカウンセラーが同じ方向に進む事が出来るんですね。
そして、クライアントさんが脇道にそれたとしても、セラピストやカウンセラーが、となりに寄り添いながら船頭役をすることで、「契約」を履行することが出来るわけです。
もし、あなたが問題を解決したい場合、
この「契約」をしっかり取ってくれるセラピストやカウンセラーをお勧めします。
そうでないと、
楽になる → 同じことで辛くなる → カウンセリングに行く → 楽になる → 同じことで辛くなる → カウンセリングに行く →・・・・
を繰り返すばかりで問題が解決しないからです。
もちろん、1回や2回では、すっきり解決しないこともあります。
その場合は、セラピストやカウンセラーが、ある程度の見込み回数を教えてくれるはずです。
心の状態やその日の体調等によって回数の前後はあると思いますが、
少なくとも、今時点での見立てがあるかないかが回数を継続して受けていくための指針になります。
だってそうでしょ?
お金も、時間も、エネルギーも投資するんですから。
そのぐらい教えてくれたってお互いに損はないはず。
『ともかく話を聴いてもらえればそれでいい』
という場合は、特に気にする必要はありません。上手に話を聴いてくれる相性のいい人を見つけましょう。
そして、セラピストやカウンセラーも、問題を解決したいクライアントさんなのか、話を聴いてほしいクライアントさんなのかを見極めて、その人としっかり向き合ってほしいと思います。
話を聴いてほしいだけなのに、問題を解決しようとすることは、セラピストの一方的な好意であって合意のとれた「契約」ではないからです。
振り返れば、
僕も上手に契約が取れなかったことがあります。
仕事以外の場面で、余計な質問をして相手を傷つけてしまったこともあります。
この相手の方にはとても申し訳ないと今でも深く反省しています。
二度と、そんなことを繰り返さないように。そんな想いで今日の記事を書きました。
それでは。
また。
心理カウンセラー/セラピスト 寺島幸優
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