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初の挫折その4〜騙され、家も売れず、それでも前を向くしかなかった〜

 

深夜2時を回った頃、
30台以上のバスを磨き終えた私は、
うっすらと明かりの灯る車庫の片隅で
ひとり道具を片付けていました。

手のひらはひび割れ、
背中には疲労が鉛のように
積もっている感じ。

それでも、あの頃の私には
「まだやれる」
という妙な自信がありました。

頸椎の発症も
数年に1度に落ち着いてきていました。
バスの清掃で月15万近くの
副収入も入るようになったんです。

そしてCADの図面も安定して
受注できるようになってきていました。

借金は500万を超えていたけれど、
トリプルワークで回していけば
なんとかなるはずだ・・・

そんな根拠のない確信が、
私の判断を狂わせていったのかもしれません。

 

2度、騙された。
合計200万円。
必死に稼いで、
必死に守っていたお金が、
音もなく消えた。
あの時の私は、
どれだけ
追い詰められて
いたんだろう。

 

1度目は、ある男からの話でした。

「100万円預けてくれたら、
 倍にして返す」

冷静に考えれば、あり得ない話です。

でもあの頃の私には、
藁にもすがりたい気持ちが
あったのだと思います。

長男の非行と家庭内暴力。
妻との冷え切った関係。
減らない借金。

焦りが、判断力を鈍らせていました。

返済用にと大切に取り分けていたお金を、
震える手で封筒に入れて渡しました。

知人の男は「必ず倍にして返す」
と言いながら、
笑顔で受け取って去っていきました。

そして・・・ドロンです。

連絡が取れなくなるまで、
1ヶ月もかかりませんでした。

それでも私は懲りませんでした。

いや、懲りられなかった、
というのが正確かもしれません。

 

2度目は、
私と似たような境遇の人物でした。

「本当に苦しい。助けてほしい」

その言葉を聞いた時、
自分と重なって見えてしまったのです。

同じどん底にいる人間が、
手を伸ばしてきたような気がして。

毎月、バスの清掃で稼いだお金を
渡し続けました。

深夜の車庫で
汗と油にまみれながら稼いだ、
あのお金を。

合計100万円ほどになった頃・・・

その人物も、跡形もなく消えました。

バカです。
本当に、バカでした。

怒りよりも先に、
深い虚しさが
体中に広がっていきました。

 

なんのために、
3つも梯子をして働いているのか。

やればやるだけ借金は増え、
家庭は冷えていく。

正業を終えた夜、
バスの車庫へ向かう道すがら、
街灯に照らされた自分の影を見ながら
そう思うことが増えていきました。

もう限界だ・・・そう感じた夜、
私は家を売ることを考えました。

業者に相談すると、
返ってきた言葉は
容赦のないものでした。

「売れたとしても、
 残債が1000万弱残ります」

 

バブルの終わりかけに買った家は、
あの頃の値段からは
考えられないほど値を下げていました。

売っても、1000万の借金が残る。
売らなければ、住宅ローンが続く。

売るも地獄、
売らぬも地獄。

売った方が、地獄度は上でした。

残債の返済と、新たなアパート代が
同時にのしかかってくるのですから。

親兄弟に相談しようと思ったことは、
何度もありました。

実家に電話しようと
受話器を持ち上げて、
そのまま置き直したことが
何度あったか。

迷惑だけはかけたくない・・・

その一心で、
唇を噛んで黙っていました。

毎朝5時半に起きて、正業へ向かう。

仕事を終えたら、
深夜のバス車庫へ向かう。

バスのない日は、
目を細めてCADの画面に向かう。


そして3時間ほど眠って、
また朝を迎える。

家の中はいつも静かでした。

妻は私が帰っても、
もう台所には立っていない。

子供たちは寝ているか、
それぞれの部屋に引きこもっている。

冷蔵庫を開けて、
残り物を口に押し込みながら、
私はひとり食卓に座っていました。

心が折れそうな先の見えない返済計画。
長男の非行と暴力。
家庭内の深い不和。

この3つが、
毎夜私の頭の中で
ぐるぐると回り続けていました。

 

ある夜のことです。

深夜3時近く、
最後のバスの清掃を終えて、
誰もいない車庫に
ぽつんと立っていました。

蛍光灯の白い光だけが、
がらんとした空間を照らしていました。

手には絞り終えた雑巾。

体は限界を超えている。

なのに、頭だけが妙に冴えている。

私って、
なんのために生きてるんだろう。

なんで、あの時。
なんで、なんで、なんで・・・。

 

答えのない問いが、
暗い車庫の天井に
吸い込まれていきました。

これが、どん底でした。

底の底でした。

人生の中で、本当の意味で
「底」を感じた瞬間でした。

でも・・・

 

この底があったから、
私はあの言葉に出会えたのだと、
今ならそう思えます。

次章では、どん底から這い上がる
ターニングポイントをお話ししますね。

昭和ど真ん中のじーじ「ナルハラ」

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ナルハラです。

このブログでは、

借金500万円・息子の非行・頸椎の後遺症

という三重苦を背負いながら、

中村天風先生の教えを実践して

30年かけて這い上がった

私のリアルな体験をお伝えしています。

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