時間が解決してくれるもの、してはくれないもの 原発事故の地で『聴き方教室』 | フリースクール『寺子屋ありがとう』 新潟

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諦めさせられないでくださいね。
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先日金曜日は早朝新潟を出て福島ヘ。

朝4時起きでした。

 

前日は日が変わっての就寝でしたが、目覚まし時計より早い目覚め。
小学生の遠足か?

 

福島への道中。

紅葉はまだでしたがススキが光っていました。

川沿いの景色堪能できました。

 

福島へは11月まで定期的に続く出張が入りました。

日程的に日帰りはできても、新潟に戻っても時間はなく

折角だから福島で有意義な時間をと思い、出張の他に連続講座の受講。

そして『聴き方教室』を主催していただきました。

 

今回主催して下さったのはこの春まで震災のため新潟に避難されていた方。

新潟でも避難者の方対象の『聴き方教室』をやっています。
そちらの主催者様でもありました。

 

避難生活を送られる方限定の会。

そのためか、この会は他の会と少し違う雰囲気です。

震災だけではなく杜撰な運営が原因の原発事故。

それが原因である日突然、今まで当たり前のようにあった生活を奪われた。

原発からさほど近い地に住むでもなく、原発でおいしい思いなど一切していない方々です。

参加者のみなさま、理不尽な思いをされたことでしょう。

 

そんな場で私ごときがなにを提供できるのか、したら良いのか。
ご依頼を頂いた時はそんな葛藤がありました。

ただ、同じような境遇で分かろうとし合える方同士。

説明など必要もなく私はただそこにいるだけでした。

 

事故後の対応もいい加減さ杜撰さは酷く状況は日に日に悪化しています。

ただ、改められない状況、無かったことにはできない現実はあっても

人が抱える苦しさは時間が解決してくれることもあるようです。


「与えられた状況で、最高に生きると覚悟すること」

「聴き方教室」の中での受容、受け容れることの定義です。

この受け容れるために出来ることを精一杯やりきる。
そのための頑張るです。


やるだけやったら傷つき苦しんだ分だけ強くなれる。

福島のみなさまからはそんな生き方を見せていただきました。

そんな方々との再会。

朝、目覚し時計より早くが覚めたのは

道中の風景撮影が楽しみだからではなく
参加して下さる皆様と再会がそうさせてくれたようです。

 

 

【参考書籍】

「放射能下の日本で暮らすには?」
 田中優 著
 https://goo.gl/16DOZa

 

 「やるだけやったら」
 やれること、やらなければならないことはまだまだありそうです。

 時間が解決してくれるのは心の苦しさだけ。