“ひむがし”の“かぎろひ” | もくれんのブログ

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近くの運動公園で朝のトレーニングを始めたら、東南の三輪山(奈良県桜井市)の上が明るくなってきました。

 

慌ててスマホ撮影して友人に送ったら「かぎろいですね」の返信が。

 

写真や絵で見知った“かぎろい”はもう少し濃いオレンジのような気もしますが、これも“かぎろい”でいいかと。

 

この言葉を知ったのは柿本人麻呂の歌

東(ひむがし)の 野に炎(かぎろひ)の立つ見えて かへり見すれば 月傾(かたぶ)きぬ  (万葉集)

です。

 

数年前、この歌を題材にして大徳寺511世立花大亀老師が段ボールに書いた(老師の遊び心かと)絵を取得し、額装しました。

 

書かれている『東 野炎 立所見而 反見為者 月西渡』が原文で、上の文は後年の読み解きだそうですが、字面(じづら)だけを見れば飛躍している印象です。

 

老師の薫陶を受けた陶芸家:杉本貞光先生の蹲(うずくまる)の緋色を“かぎろい”に見立てて、先生に『ひむがし乃』の箱書きをしていただきました。

 

 

(額はもっと上に掛けるものですが、写真撮影の都合でこんなバランスの悪い高さになっています)

 

花は椿:西王母です。