永島聖羅が出演する今年最後の舞台「思い出すならANOTIME」。
素晴らしい物語でした!
あらすじ(Z-Lion公式HPより)
時は少し先の未来。
AIやロボットの技術は急速に進み、街には人型ロボットが当たり前に歩いている時代。
そんな時代に翔太郎と美結は、田舎町で家族と暮らしながら仲間達と集まっては、
『記憶』に関する研究を行っていた。
過去に起こった出来事を思い出し、その記憶を忘れないように保存する事ができれば、
生活の向き合い方も変わるかもしれない。
そんな事を考えながら、様々な記憶に関する実験を行っていたのだった。
そんなある日、家で一台の人型ロボットを預かる事となった。
そのロボットの悩みとは「記憶を忘れたい」という事だった。
「大事な事も自然と忘れてしまう人間」と「忘れたくても忘れる事ができないロボット」。
そんな人間とロボットの壮大な日々が今、始まろうとしていたのだった。
今作も最高のキャスト、スタッフが集まり、
最高のヒューマン・ハートフル・ファンタジー・コメディを作り出す。
上記のあらすじは、ほんのさわり。
今作は、ガンも薬で治せる時代に新たに発生した不治の病におかされた翔太の妹・美結が記憶喪失になった友人の娘さんの記憶を取り戻そうと「思い出す君」の開発を仲間たちと行う、というのが主軸です。
その妹の想いを汲んで休職して開発に取り組む翔太、記憶を失いながら美結を失いたくなくて体の貸与を申し出るのぞみ。その3人を見守り、
助ける親と仲間たち、、、、、。
人の優しさ、思いやり、暖かさ、そして、、、、美しさ。
そういうポジティブな感情しか覚えない素敵な物語です。
個人的には、終盤の美結ちゃんの秘密が明らかになって行く過程が素晴らしく、計3回観ましたが毎回泣いてました(^_^;)。
八木さんの美結と水原さんの美結が違和感なく繋がる所は感嘆しかないし、死を目前にしながら前向きにのぞみの記憶を取り戻す事に注力する美結の姿は美しかった( ´_ゝ`)。
水原さんの笑顔が印象的で、明るく優しい美結という人物を確り体現してたと思う。
ただし、それも八木さんの美結が確りイメージつけられていたからで、水原さんが出て来ても違和感なく観れたのは圧巻でした。
その象徴的な場面は、久野木さんに問い詰められた八木・美結が「私はここで生まれ育った松永美結です」と真っ直ぐに久野木を見ながら言い切る所で、自分も最も印象的な場面です( ´_ゝ`)。
そして、そんな美結と共に研究に取り組む家族と仲間。
その想いを知って手助けをするロボットの小笠原さん。
永島は美結と同級生の研究仲間役でしたが、前半のちょっと騒がしい元気な娘から死を目前とした友人の想いを感じ助ける姿に女優としての貫禄みたいなものを感じました。
登場人物全てが本当に美しいし素晴らしかった。
永島にとっても今年最後の舞台として最高の作品だったと思います。
今日の千穐楽のMVPはのぞみと美結の二役を演じた八木さんで、演技もさることながら、テーブルに手を打ちつけて痛がる小笠原さんに笑いが止まらない姿が可愛く、終演後の挨拶で泣きながら感謝の言葉を口にする姿は良かったです( ´_ゝ`)。
このZ-Lionの舞台は終演後の後日談を一枚にまとめて配布していて余韻に浸れるものでした(^ ^)。
舞台後は永島推しの忘年会を会場近くの焼肉屋さんで盛大に行いましたが、楽しかったです(^-^)。