COVER 森の惨劇 ジャック・ケッチャム | M.A.C. Library

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どうも
コニャニャチワ  まっくです( ̄▽ ̄)

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それではっ!!
本日ご紹介するのはこちら!

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ジャック・ケッチャム
森の惨劇


鬼才ケッチャム先生のご登場です。

そのリアルな描写と人物の心理を描き出す
圧倒的な筆力は、
恐怖の帝王の名で知られる
スティーブン・キングに認められるほど。
食人族との死闘を描き、
その描写の生々しさで一時出版停止になった代表作 オフシーズン は一瞬にして読者を恐怖に突き落とす
凄まじい作品でした…
事実わたしは数日間トラウマに陥りました(笑)
今回はそこまでではないのでご安心を。

機会があればご紹介しようと思います。


さてそれでは内容の方いってみましょ(笑)

●ストーリー
ベトナム戦争から帰還したリー・モラヴィアンは、
戦争の恐怖や不安や悲しみで心に深い傷を負い
現実と戦時中の記憶が混ざり合い
区別がつかなくなる後遺症に苦しんでいた。
現実の生活に適応できなくなったリーは
人里離れた山の中で犬と共に暮らし、
マリファナを栽培していたが、
近くのキャンプ場にやって来ていた
作家のケルシー一行に
偶然マリファナ畑を発見されてしまう。
彼らが軽い気持ちで盗んだ数枚のマリファナが
リーをベトナム戦争に引き戻し、
穏やかな森が一瞬にして戦争の殺人ゲームの舞台になったのだった…



とこんな感じです。

この作品の面白いところは、
悪事を思いついて意図的に人を殺す奴が犯人ではなく、
戦争による被害者が心ならず殺人犯になってしまうところにあります。
この作品はケルシー達の視点と
リーの視点とで大きく分かれているため、
リーの悲しみにや恐怖や不安にも心を寄せることができます。

それが本当のこの本のテーマになってます。
ホラー軸でありながら考えさせられる作品ですね。

●ポイント
まず一つにケルシー一行の人間関係ですね。

作家のケルシーはキャロラインという妻がいるにもかかわらず
ミシェルというモデルの愛人がいて、どちらも欲している。
キャロラインはケルシーとミシェルの関係を少し不満があっても
表面的には認めていて、
ミシェルもこの関係を気に入っているし
キャロラインとは友人でいたいという
カオスな状況である。
この関係がどう作品に関わるか注目です。

二つに物語の舞台のですね。
前半の穏やかな雰囲気から一変して
後半ではジワジワと精神的にケルシー達を
苦しめていきます。
それとともにケルシー達の心の闇も広がっていきます。
さっきまで光を浴びていたのに
今となっては危険で
熱気でムンムンとして、鬱蒼として
暗い終わりの見えない森の中の方が安全という逆転。
でも森にいれば孤独と恐怖と不安がおそってくる
逃げ場のない状況。
この点にも注目してみて下さい。


そして最後、リーの過去です。
敵が潜んでいるかもしれない、
次の一歩で足元で地雷が肉を吹き飛ばすかもしれない。
その状況を永遠に続くかのようにくぐり抜けて来た生地獄。
そして次々に死んでく隊員たち
ベトナム兵に囲まれ助けも来ない絶望の中の孤独な戦い。
現実とリンクしてくる部分なのでこれも重要です。

そして向かえるラスト、

その後のエピローグ…。

この作品に関しては、
興味をもったらというより

必ず1度は読んだ方がいい作品だと思います。

僕はまだ若い。
だからこそ読んで良かったと思うんです。