『認知症ケアの倫理』第17回読書会レポート③ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第17回読書会レポート③

2023年2月9日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』第17回読書会のレポートをお届けしています。

 

第17回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第17回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

 

 

102ページの「いつ支援をして、いつそのままにしておくかを見極めなければいけません」という箇所に関連して、相手を支援するか、それとも見守るかについて、どのような判断基準をお持ちなのかを伺いました。

 

「仕事はなるべく部下に任せてやってもらうようにしている。打ち合わせ等で仕事の相手先の人が「ん?」という顔をしている時には割って入りたくなるが、我慢する。相手先を不安にさせてはいけないが、なるべく介入しないようにしている。『介入するのはここだ!』という判断基準を持っているわけではない」

 

「長い人間関係の場合は、お互いの役割を逸脱していることが多い。たとえば本当は原稿に手を入れる際は相手に確認を取ってやるべきだが、相手もこちらに任せているという場合がある。そういう塩梅をどう伝えるかは難しい」

 

「重大なことでなければ、地雷をたくさん踏んだほうがいいと思う。見て見ぬふりして、本人に気づいてもらわないといけない。早く介入するのはよくない」

 

「自分の仕事では静観することが最低限の合格ラインだが、逃げの言葉のように感じる。自分はせっかちなので、早く解決したいし、待てない。その日の事はその日の内に解決したい。定時になったら仕事から離れたいので、時間の制約があるから入り込まないですんでいるが、制約がないとどっぷり入り込んでしまう。失敗を含めてその人の人生だとはわかるが、手取り足取りアドバイスをしたとしても救えるのは数パーセントで、それ以外は失敗してしまうものだ。だから先回りして至れり尽くせりしても、やりすぎても良いのではという感覚がある。様子見だと何もしていないようで歯がゆい」

 

 

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【認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア講座~】

開催日:2023年2月17日(金)20:00~21:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

詳細・お申し込みはこちらからお願いいたします。

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