『認知症ケアの倫理』第10回読書会レポート④ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第10回読書会レポート④

2022年7月14日(木)に『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』の第10回読書会を開催させていただきました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。以下にレポートをお届けいたします。

 

第10回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第10回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

第10回読書会レポート③はこちらをご覧ください。

 

 

「人をどう判断するかは、何を話しているかによる。その人と付き合いたいとか信頼できるというのは,情の領域で、判断が難しい。仕事であれば、共有している話題がある。すぐに嫌いだとか判断してはいけないと思う。だが、背景を知ろうと思って突っ込んで聞くと、関係を壊すこともある。ある程度時間をおいて、ひとつの事象だけで判断しないようにしている」

 

「今はすぐにひとつの側面だけで判断されたり、短期的にしか見てもらえなかったりするので、丁寧に時間をかけて見てもらうということが難しい」

 

「評価の仕方に問題がある。メディアでも今日の大事件が明日には報道されない。新聞等もフォローしないし、流れが早い」

 

「アメリカのテキサス州で21人が犠牲になった小学校の銃乱射事件で、警察がすぐに突入しなかったことが問題になった。警察はそれに対してきちんとした説明をしなかった。それに対してあるメディアが、『警察はこの事件が風化した頃に説明をしてうやむやにしてしまうつもりだろうが、自分たちはそんなことは許さない。追跡していく』と宣言して実際に追跡して報道している。こういう報道姿勢も大事だ。実際、当時の警察側の映像がリークされ、突入するのに十分な人数や装備がありながら待機を続けていたことが明らかにされている」

 

「仕事で思いあたることがある。認知症がある人で、『今日はどうするの?』と訊いてくるので『家にいらっしゃるんですよ』と答えると、また1分後くらいに『今日はどうするの?』と訊いてくるような方だ。その方に『どうして身体が痛いの?』と訊かれて『動いておられないからですよ』と答えたら『私も安く見られたもんだ』と言われてしまった。失礼なことをして言ってしまったと思った」

 

 

 
 
 
 
 

 

 

【認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア講座~】

開催日:7月22日(金)20:00~21:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

詳細・お申し込みはこちらです。

Peatixからもお申し込みいただけます。