『認知症ケアの倫理』第10回読書会レポート③ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第10回読書会レポート③

2022年7月14日(木)に『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』の第10回読書会を開催させていただきました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。以下にレポートをお届けいたします。

 

第10回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第10回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

 

 

今回は69ページの「能力がある」から読み進めました。何かの能力が欠けているからといって、他の能力がないわけではありません。だけど実際には、他の能力までないかのように推定してしまうことは多いものです。

 

オーストラリアでは認知症があるからといって免許を返納するということにはならず、個別に運転の能力を判定します。『認知症を乗り越えて生きる』では、ケイト・スワファーさんが、認知症になってから実技評価に落ち、免許を取り消されたものの、免許のある人の多くはかつての自分より運転が下手だと気づいたエピソードが登場します。

 

 

 

 

何かができないことによって、他のこともできないとみなしてしまった経験はないか話し合いました。

 

「外国人が日本語をたどたどしく話すと、本当はその人がすごく高い知識レベルを持っていたとしても、話せる日本語のレベルで判断してしまいそうになる」

 

「パソコンが得意そうに思われるが、実際には得意ではない。できるはずのことができないと思われるだけでなく、できないことができると思われる不都合もある」

 

「凶悪犯は更生できないと思っていた。だが、『空が青いから白をえらんだのです』を読んで考え方が変わった」

 

 

 

少年院での矯正教育に関連して、『ケーキの切れない非行少年たち』や『心からのごめんなさいへ』も話題に上りました。

 

 

 

 

 
 

 

 

【認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア講座~】

開催日:7月22日(金)20:00~21:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

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Peatixからもお申し込みいただけます。