『認知症ケアの倫理』第4回読書会レポート⑤ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第4回読書会レポート⑤

2022年1月13日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』の第4回読書会のレポートです。

 

第4回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第4回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

第4回読書会レポート③はこちらをご覧ください。

第4回読書会レポート④はこちらをご覧ください。

 

 

41ページのアカンクの事例について、自分と相手のものの見方の違いを感じた経験を話し合いました。

 

「身につけていたものを初対面の人にいきなり触られてびっくりした。相手にとっては、『これ、かわいいね』という感じだったが、自分はあまり普段から人に触れたり触れられたりするのが好きではなく、パーソナルスペスペースを広くとっておきたいタイプなので、触られたことにまずびっくりした。さらに、コロナ禍だったので、とりわけ人に触れないように気をつけていたのだが、相手にはそういう感覚がまったくなかったことにも驚いた」

 

「男性に触られるのがすごく嫌だという女性がいて、心理テスト等の結果、男性恐怖症と診断されていた。どれくらい嫌かというと、すれ違いざまに肩がかすめるくらいでも嫌なのだという。そういう感覚というのは、なかなか端から見ているだけではわからないものだ」

 

「境界線の問題なのだと思う。自分はフラワーエッセンスを学んでいるが、触られるのではなく、会話でも侵入されたように感じる人もいる。人との距離感は人によって千差万別だし、民族によっても違う。バリ島の人は密着することが多く、男同士も女同士もよく手をつないでいる。欧米だと少し相手に触れただけでも謝ることが多い。日本では満員電車の場合は密着することが許容される。見えない部分も含めて、距離感はそれぞれある」

 

今回は42ページの2行目まで読みました。次回は3行目から読み進めていきます。次回は2月10日(木)の開催となります。