『リーダーのためのパーソンセンタードケア』第15回読書会レポート④ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『リーダーのためのパーソンセンタードケア』第15回読書会レポート④

『リーダーのためのパーソンセンタードケア』第15回読書会レポートのつづきです。

 

 

 

 

第15回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第15回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

第15回読書会レポート③はこちらをご覧ください。

 

私が気づいたのは、普段自分がアンテナを立てていない事柄については、どうしても言葉への感覚が鈍くなって差別的な表現を使ってしまいがちだということです。たとえば「障害」も、障害がある方と接しているときなら、表記も「障がい」のほうがいいかなどと気を遣いますが、そうでないとあまり気にせずに使ってしまいます。また、「文盲」も考えてみればすごく差別的な表現で、「読み書きができない」などとすべきところですが、気づかずに使っていました。

 

少し話題の本質からはそれますが、ら抜き言葉や「させていただきます」をやたらにつけるなど、言葉の乱れも気になります。その関連で、『悩ましい国語辞典』を紹介させていただきました。「真面目」と「マジ」という言葉について取り上げられています。「マジ」は若者言葉のように思われますが、実は江戸時代からあったそうです。出典では「真面目」のほうが先だけれども、どちらが先に存在していたかは、その出典からだけでは判断できないそうです。「太目」「細目」など、その傾向があることを「目」をつけて表すように、「マジ」な傾向がある人のことを「真面目」と呼ぶようになった可能性もあるとか。こういうことを知っていくと、言葉の変化を「言葉の乱れ」と捉えて不快感を覚えるのではなく、変化自体を楽しめるかもしれないと感じます。

 

他にも、スペインのガルシア・ロルカの詩が話題になりました。stand.fmでロルカの詩の朗読配信を始められたというお話から、ロルカに出逢うきっかけなど、興味深いお話を伺いました。

 

今回は気になる言葉について話しているだけで時間になり、はじめて1行も読まずに終りました。でも、こうしてそれぞれの方にとって気になる言葉について伺いながら、一緒に考えていくのはおもしろかったです。次回は115ページ「外部の専門家とのコミュニケーション」から読んでいきます。