第13回読書会レポート③ | 寺田真理子オフィシャルブログ

第13回読書会レポート③

第13回読書会レポートのつづきです。

 

第13回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第13回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

 

 

「時間がない」などの言葉で物事を丸めてしまうことについて、参加者の方は、たとえばニュースの解説など、15分あっても最後の2分のまとめだけでわかった気になって頭の中で丸めてしまい、残りの13分を捨ててしまうことについて言及されました。

 

また、組織の上層部が自分のポジションと権限にあぐらをかいている状況についても言及されました。上層部が現場の事情を知らず、実態を見もしないで判断することが多く、現場のスタッフは一生懸命やっているのですが、必要な権限も余力もない状況だそうです。リーダーが言葉だけでなく具体的に正しい行動を示してあげることの大切さ、現場に足を運んでポジティブにスタッフに接することの大切さを強調していらっしゃいました。

 

106ページ、107ページのケアプランのチェックリストについて見ていきました。チェックリストの下から3つ目の項目は「その人についての重要な情報とそのニーズをどう満たすかについてスタッフが気づいたら、この情報はケアプランに組み込まれますか?」というものです。この項目に関連して、たとえば利用者の方が名前で呼ばれても反応しないけれども、「先生」をつけて呼ぶと反応するとわかった場合に、それがケアプランに反映されるかどうかを参加者にお尋ねしてみました。

 

参加者の方によると、いろいろな気づきはスタッフそれぞれにあるものの、それを会話の中で話はしても、ケアプランに取り入れたりケアに活かしたりはできていないそうです。ケアプランが書類仕事になってしまっているということでした。スタッフの中には高齢のパートの方もいて、本を読んでまで学ぼうという意識はないとのこと。そんな中、いろいろな意見交換が出来るようにカンファレンスの時間を作っていくことや、休憩時間などいわば余白のような部分を大事にしていくことを考えているそうです。

 

今回は107ページのケアプランのチェックリストの終わりまで読んでいきました。次回は107ページの下から1番目の段落から見ていきます。なお次回は7時ではなく7時半からの開催となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。