格差の正体はこれだと思う。
水野和夫氏が「資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)」でこう書いています↓
資本主義は「中心」と「周辺」から構成され、「周辺」つまり、フロンティアを広げる事によって「中心」が利潤率を高め、資本の自己増殖を推進していくシステムである。
・・・・?
つまり、今の経済システムは植民地を拡大することで維持されてきた、ということです。
富を吸収する側と富を吸収される側がいて初めて成立してきた経済システムです。
でも、もう植民地を拡大するための戦争なんてできない。
だったら、国内に新しい植民地をつくる、これが格差の正体なのです。
中心組と周辺組に国内を分ける。
どうりで地方に景気回復の恩恵がなかなか回ってこないわけ。
最近地方分権を政府があまり言わなくなった気もする。
「地方分権は国を分断する毒だ」なんて論調もある。
だけど本音は東京から富を分散させたくない、ということだと私は疑っている。
2020年に東京オリンピックが開催されます。
だから、それまで「中心」への富の集中がさらに加速すると思います。
東京で一旗揚げることも可能でしょう、
しかし、その裏で地方経済が破壊されないようにしなければなりません。