食べ物の添加物には敏感なのに、毎日脳が摂取する情報の毒性については・・・ | 寺平シュウコウ新聞 -Teradaila Shukou Times-

寺平シュウコウ新聞 -Teradaila Shukou Times-

箕輪町議会議員 寺平秀行 オフィシャルブログ

「知は力なり」とは、哲学者フランシス・ベーコンの言葉です。人間の知識と力は一致する、という。


となってくると、パワーの源泉となる知識であったり情報であったりをどう入手するかが大切になってくるわけです。


情報はどこから入手していますか?

新聞?テレビ?インターネット?


 日本人はメディア特に新聞・雑誌に対する信用度が世界一だと言われています。


 新聞雑誌に対する認識なんて世界各国でそう大差はないさ、と思いきや実際は大差おおありです。


 「世界価値観調査」。各国・地域毎に全国の18歳以上男女1000サンプル程度の回収を基本とした個人対象の意識調査で、調査項目に「新聞・雑誌への信頼度」があります。


 2005年調査では日本は47.9%。

アメリカは、-50.3%、イギリスは、-71.8%。

マイナスということは信頼していないことを示しています。

 2000年調査では、日本70.2%、アメリカは26.3%、イギリス 14.2%。


 日本人の新聞への信頼度は世界ダントツ。
しかしながら、日英米ともにこの5年で信頼度は下がってきていることが分かります。


 信頼度の変化は、メディアを取り巻く環境の変化が大きいのではないでしょうか。


 インターネットの普及でテレビ、新聞以外にも情報にアクセスできる機会が増えてきて、ネットへの視聴者の流出を食い止めようとしたいのか、メディア映像も過激になってきています。

 株価が上がれば「経済復活、黄金時代」と煽りだし、株価が下がれば「バブル崩壊、経済破綻」と騒ぎ出す。今日も平和です、人々は幸せに暮らしています、ではニュースにならないじゃないか、というわけです。


 日々の食べ物に何が含まれているか敏感なのに、情報の毒性についてはあまり考慮されていない。 


 毎日インスタントラーメンやら添加物てんこもりの食料を摂っていたら体を壊しそうだと想像できるのに、ジャンクな情報を無防備に脳に流し込むことには危険性を感じていないのではないか。そういう統計も見当たらないし。


 栄養のバランスが体にとって重要なのと同様に、情報の質が精神に与える影響も大きいと思う。


 僕らは、じゃあ、どうすればいいんだ、という話になってくるわけですが、その情報ほんとに正しい?という視点でメディアに接するしかないと思うんです。


 僕は「どんな意図で報道されているのかな」と考えながらニュースを見ています。スポンサーやら、政府の考えが反映されているのかどうか。基本的に全メディアの論調が一方向にふれた時は注意してみています。


 TPP,消費税、原発など、ほとんどのメディアが推進、黙認。この手の報道に対しては目を皿にします。一瞬だけホンネが報道されるときがあるからです。たとえば新聞は消費税増税についても増税しなければ財政危機、と煽りますが、一瞬だけ「増税で庶民家庭に負担が直撃」と報道されたりしました。


 最近では「ニュースが流されるまでの過程を可視化する」という新たな流れが出てきました。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130601-00000007-rnijugo-pol


インターネット時代とはいえ、新聞はじめ紙媒体の信用度はダントツです。やっぱり「紙に印刷する責任」は日本文化のなかに深くしみこんでいます。新しい潮流を取り込んでほしいと期待する今日この頃です。