鬼滅の刃、すごい話だなと思っています。
アニメを見まくり、コミックを読みまくっています。
内容、感想について述べたいことはさまざまあります。
が、今回はアニメのちょっと細かい話。
アニメも素晴らしく作り込まれていて見応えがあります。
ただ…
剣道や居合をやっていると、「あぁ、これはちょっと違うっ」と言う場面があって。
まぁストーリーとは関係ないことではあるんですが。
時代考証、刀の扱いについて、せっかく丁寧に作り込まれたアニメでちょっと残念な部分が。
ほんと、些末なことかもしれませんが。
私には気になってしまって。
柱稽古編第1話「鬼舞辻無惨を倒すために」
刀の扱いに間違いがあります。
療養中の竈門炭治郎(かまど たんじろう)のもとへ刀鍛冶・鋼鐵塚蛍(はがねづか ほたる)が日輪刀を届けて、炭治郎がその刀をあらためるため、鞘から抜く場面。
これ、抜き方が間違っています。
刀を鞘から抜き出すときは、刃が上、峰を下にして、刀身を「立てた」状態で抜かなければなりません。
アニメのように刀身を「横倒し」にして抜くと、刃が鞘の内側に当たってしまい、鞘を傷つけます。
刀の扱いとして間違い。
この横倒しの抜き方や、刃を下にして抜く場面は、ほかの回にも、確か立志編などにもあったんですが、残念に感じた場面でした。
柱稽古編第4話「笑顔になれる」
アニメオリジナルのストーリーがあり面白かったですが。
間違いに3つほど気づきました。
ひとつめ
時透無一郎の刀、壁に掛けてありましたが。
これ、向きが逆。
刀に向かったとき、切っ先が右、柄が左です。
腰に差した状態となるようにします。
刀には「表(おもて)」と「裏(うら)」があります。
刃を上にして、切っ先を右、柄を左にすると、刀の表が見える置き方になります。
アニメの置き方だと刀の裏がこちらをむいている。
刀の表と裏については、長くなるので割愛します。
ふたつめ
無一郎が炭治郎に刀を渡す場面。
渡す人に刃を向けている。
片手で渡している。
これは間違い。
刃は自分の方に向け、柄を両手で持つのが作法です。
どんなに偉い人が身分の低い人に刀や刃物を渡すときはこうするはずです。
みっつめ
これは大きな間違いだと思いました。
無一郎と炭治郎の二人が部屋で語り合う場面。
炭治郎が床の間側に座っている。
これはありえない。
この屋敷は無一郎が主人なので、座る位置が逆です。
炭治郎が床の間側、つまり上座に座ることはあり得ないこと。
ちょっと残念なシーンがあるのが気にかかってしまう・・・
とはいえ
壮大なドラマ
作り込まれたアニメ
素晴らしい作品であることは間違いない。
今回の柱稽古編でも、第2話「冨岡義勇の痛み」では、立志編で登場した錆󠄀兎(さびと)が義勇と結びつくとは・・・なんという展開か・・・
度肝を抜かれました。
主要な登場人物、そして敵対する鬼にまで深い物語があるとは、なんと壮大なドラマなのか・・・
ちなみに、私は最近の剣道の稽古では、時透無一郎の姿勢を崩さない高速移動ができないものかと結構真面目に考えてしまっています🤣