先日、ベートーベンの交響曲第9番を聞き比べていると書きました。
日本で年末に聞かれるようになったいきさつもいろいろあるようです。
指揮者やオーケストラの違いを聞き比べていて、ふと考えたこと…
この曲を作曲したベートーベンって、一体何者なんだ?
そう考えるようになって。
この第九を作曲した時期、ベートーヴェンは耳が聞こえなかった。
ほぼ聞こえなかった。
しかも、体は病気がちでボロボロ。
そんな状態で、演奏には1時間を越える曲を作曲できたものだ、と。
耳が聞こえていた時もあるので、音が何か理解できていたでしょう。
楽器の奏でる音色、ハーモニー、音量などイメージはあったんでしょう。
しかしながら、聴力を失っているにも関わらず、あの迫力ある第4楽章などを作曲できたのはなぜなのか?
というか、どうやってイメージが描けたのか…
演奏できる人達の技能をどうやって想定したのか…
体調不良、聴力を失った中で、ベートーヴェンが作曲に向かうエネルギーの源泉は何だったのか…
私なんか、この夏にコロナにかかった時、何もできないし、何かやろうという気力すらわかなかった…
なんだか、この曲、作曲者ベートーヴェン…
とんでもない曲、とんでもない人物だな
と、感じています。