淀川に迷い込んで死んでしまったマッコウクジラの件です。
マッコウクジラの頭数は、現状で約100万頭と推測されているそうです。
これが多いのか、
少ないのか。。。
マッコウクジラは、3000mもの深海に潜れるといわれるクジラです。
なんと2時間以上も深海で活動できる、と。
こんな哺乳類は他にいないと思います。
かつては頭数も多く、捕鯨の対象でした。
肉だけではなく、体内に多くの脂肪分を持ち「脳油(のうゆ)」または「鯨蝋(げいろう)」といわれる油を採取していたそうです。
深海探査中に、偶然マッコウクジラと遭遇した貴重な映像。
このマッコウクジラ、現在の生息数が推定で100万頭。
絶滅が危惧されたクジラです。
いや、いまでも絶滅が危惧されています。
捕鯨が禁止された種類で、生息数は増加しているといわれます。
さて、この100万頭という数。
これで絶滅が心配されるのか?
絶滅を心配しなくてもいいレベルじゃないのか?
100万頭という個体数は、十分多いのではないか?
そう思われる方、いらっしゃるのではないでしょうか。
しかし・・・
こう考えてみてはいかがでしょうか。
私の住む山梨県は人口が約80万人といわれます。
20万人プラスすると100万人です。
これと、マッコウクジラの話を比較して・・・
この地上にいる人間が、山梨県+20万人だけになってしまったとしたら・・・
これは地球にいる人間、多いと言えますか?
ものすごく少ない、ということになります。
マッコウクジラと人間では、生態がまったく異なるので、同じ比較はできないのですが、100万頭という生息数を多いとは言えない、ということはご理解頂けると思うのです。
むしろ、100万頭しかいないマッコウクジラは、増加に転じているとはいえ、個体数は少ないと言えるということです。
ほんの少し、バランスを崩せば、あっという間に絶滅しかねない、ということです。
絶滅が危惧される生き物がほかにも何種類もいますが。
生息数100万を下回り、地球全体で1万といったら、もう滅茶苦茶少ない。
数千頭、などといったら風前の灯火状態なんです。
生息数が多いか少ないか・・・よく見て頂きたいと思います。