テキーラオチョのオーナー トーマス・エステスさんとの思い出 | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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テキーラ業界で尊敬するオチョのオーナーのトーマス・エステス氏が、家族に見守られながらお亡くなりになったという悲しいニュースが入りました。

テキーラ愛が深く、本当に素晴らしい方でした。
ロンドンに住む息子さんから、お葬式やお別れ会が出来ないため、お気に入りの写真と思い出をシェアして欲しいとSNSで呼びかけがあったので、メキシコでご一緒した日の思い出を共有したいと思います。

コロナがなければ、世界中から最後のお別れに沢山の方が駆けつけたのではないでしょうか。
本当に悲しいです。

最初の出会いは2013年に、トーマスさんが初来日した際でした。
オチョが日本に初上陸するということで、当日の輸入社さん主催でセミナーが開催され、運営のお手伝いをさせていただきました。

その際に約束をしてメキシコで再会し、翌年の2014年11月にまたメキシコでお会いする機会があり、メキシコの友達みんなで飲みに行ったり、日本から来たメンバーを誘ってグアダラハラにあるメスカレリアに連れて行ってくれました。

自分のブランドではないのに、メスカルについて知識が無い私達に、熱心に沢山の知識を教えてくれました。
その日は、なんと近くのクラブに行って夜中まで踊って飲んで…盛り上がり、夢のように楽しい日を過ごしたのを鮮明に覚えています。

テキーラ&メスカルバーCHACALにテキーラ仲間が大集合して、情報交換会をしたのも貴重な経験でした。
ムチャリガ、メスカルのデルンベスやライシージゃ、ドンフラノのオーナー達と。
photo:01
テキーラやメスカルについて熱く語る姿と、テキーラを飲む時間を楽しむ笑顔、エネルギッシュに音楽とテキーラを楽しむ姿が忘れられません。
メキシコで初めてお会いした日。
奇跡みたいな出会いがいっぱいの1日だったなぁ。

サッカーのワールドカップの時には、ロンドンからサプライズで私の名前入りのサッカーのユニフォームを送ってくれたり、オチョの蒸留所を訪問した際には、自分がさんかできないからとボトルをプレゼントに用意してくれていたり…
素敵な心遣いと優しさに溢れる人でした。
世界に一つのユニフォーム。
ずっと大切にします。


彼は、世界で2人しかいないCNIT公式のテキーラアンバサダーでしたが、アンバサダーに相応しい情熱と知識を持ち合わせた素晴らしい方だと思います。

ご冥福をお祈りします。
彼の著書を読みながら、オチョで献杯したいと思います。


#RememberingTomas