2018年にタオナを使用するテキーラの蒸留所訪問コンプリート!のはずだったのに… | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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2018年6月に、タオナを使用したテキーラの全蒸留所訪問コンプリート!
恐らく日本在住の日本人初(マニアック過ぎて他に聞かない。メキシコ在住の方ならいるかも?)で、長年の目標をついに達成した…はずだったのに😭
このブログをアップした2018年は、タオナを使用してる蒸留所は155ヶ所ある中のたった6ヶ所のみでした。

ちなみに、テキーラ用語で「TAHONA(タオナ)」というのは石臼の事で、テキーラの伝統的な製法として加熱したアガベを絞汁する際に使用します。


1つ2トンくらいの重さの火山石を使い、その石をぐるぐる回転させてアガベを潰して、繊維とアガベジュースに分ける作業を時間をかけて行います。


最近では低速の加水をしないローラーミル(オートマティックタオナと呼ばれる)や、大きなローラーでプレスするフランケンシュタイン(G4を作っている蒸留所のみで使用)などもありますが、

5段階のローラーミル(シュレッダー)で加水しながら絞汁するのがテキーラの製法としては主流です。


わたしが見学した蒸留所のタオナは…

サンマティアス蒸留所
⬇️タオナで搾汁したアガベジュースと繊維を分けているところ
フォルタレサ蒸留所
パトロン蒸留所
オルメカアルトスのペルノリカール蒸留所
 

エルテソロやタパティオのラ・アルテーニャ蒸留所
(複数のブランドをつくり分けているため訪問時期によって、使用していない場合もあります。)
シエテレグアス蒸留所

の6つに加え、その後、クラフトジンやビールのようにクラフト○○ブームもあり、伝統的な製法のテキーラが注目され、タオナを使ってつくるブランドが続々と現れ、現在は10カ所以上。

プライベートブランドや、オーダー対応などのための小型のタオナとして…
オレンダイン蒸留所
コフラディア蒸留所の小型のタオナ。

そして、タオナと同じ原理の最新型搾汁マシン、G4をつくる「フランケンシュタイン」。
訪問した時間が遅くて、稼働しておらず😭
エル・パンディジョ蒸留所

そして…
なんと昨年日本に再輸入されたクラセアスールが、蒸留所が変わりタオナを使っている事がわかりました。

しかも、回転式ではなく↑のように、前後に動く最新式で、フランケンシュタインと同じ原理らしい…
らしいというのは、写真がないからびっくり
まだ日本では、誰も見ていないかもしれない。
それだけで、ちょっとワクワクします。

実際に訪問してみないと分からないので、次のメキシコ訪問の際には、絶対にタオナコンプリート‼️したいです。