テキーラブランドの個性を楽しもう!蒸留所の場所=味わいや製法の特徴ではありません! | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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テキーラブランドの個性を楽しもう!「蒸留所の場所(バジェス・ロスアルトス)=味わいや製法の特徴」はもう古い。


毎年メキシコに通って蒸留所を巡り、様々な蒸留所やブランドを知る度に、ずっと違和感を感じていました。


昔から血液型や星座などで、性格や特徴を振り分けられるのが好きではなく、それぞれ見た目はもちろん、考え方や趣向も違うのが当たり前で、個性があるからこそその人の魅力があり、逆に好き嫌いもありテキーラも同じではないでしょうか?


最近は、アメリカ市場の盛り上がりもあり(テキーラ消費量は88%のシェア)、アメリカ市場向けの度数が低く甘いテキーラを作るブランドがふえましたが、1700以上のブランドがあるため、ボトルデザインはもちろん、味わいにも個性が必要です。



テキーラの味わいは、原材料のアガベはもちろん、酵母の種類、蒸留過程によるヘッドとテールの割合など、製造工程による影響が大きく、同じ蒸留所であっても、ブランドごとに製法は様々。

使うアガべや酵母も違うところもあります。

蒸留所の場所=味わいや製法の特徴でくくれない、ブランドの個性です。


「テキーラ村の蒸留所だからバジェス地方。から苦いテキーラだな」

「ロスアルトスの蒸留所だから、甘いテキーラだな」

など、決めつけずに、それぞれのブランドの味わいとしてみてもらえたらと思います。


誤解の多いお酒ではあるものの、みんなが一昔前みたいな罰ゲームやイッキ飲みをしているわけではなく。もちろん、残念ながらそんな飲み方をしている方もいますが

ハッピーなお酒、コミュニケーションのお酒として、楽しく飲んでいる方もいたり。昔ちょっとヤンチャな飲み方をしていたけど、大人になって改めてゆっくり味わう時間を楽しんだり。


テキーラに興味がなかった方が、なにかのきっかけで「美味しい」と思って飲むようになったり、メキシコ料理やメキシコ文化からテキーラを飲む習慣がある方、いろんなお酒が好きで、テキーラも好きなお酒の1つとして楽しむ方。

いろんなタイプがいます。


日本の酒飲み人口全員が、「テキーラ=罰ゲーム、悪酔い」のイメージしかないなら、テキーラがこんなに普及していないと思います。

マイナスイメージの方もいるし、好きな人もいる。個人的には、極端にマイナスイメージの方の声だけをひろって、否定したり強調する時期はもう過ぎたかなと思っています。

嫌いなものを好きになってもらう事はすごく難しいし、1回だけ試しに飲んでみても、リピーターになるかどうかはその人次第。

嫌だと思うものを、押し付けるのも違うのかなと。


お酒の文化を広めるのは、本当に大変な事で、1人では出来ないので、沢山の考え方ややり方を尊重しながらみんなで広めていけたら嬉しいですね。

それが、より正しい情報だとよいなと願います。