マスターディスティラーの息子ヘスス・ヘルナンデスに依頼して、初めてツアーを組んでもらいました。
まずは、蒸留所でのウェルカムランチからスタート。
オルメカ・アルトスのパローマで乾杯した後は、アガベ畑を眺めるガーデンスペースでブュッフェスタイルのランチを堪能。
天気も良くて、最高の陽気。
メキシカンフードを堪能して、オルメカ・アルトスのストレートにお肉を合わせたり…
芝生に寝転んだりしながらのテキーラ!贅沢なランチタイムになりました。
ペルノリカール蒸留所は、タオナを作っている蒸留所の1つで、オルメカ・アルトスは、パトロンやシエテレグアスと同じように、ローラーミルラインとタオナラインの2つのテキーラをブレンドして作っています。
唯一パトロンは、ブレンドの割合を公表していますが、オルメカ・アルトスはマスターディスティラーのみ知る割合となっています。
蒸留所の過程でも、タオナラインの場合はファイバー(バガス)を蒸留機に入れていて、6つのタオナを使う蒸留所のうち、4箇所(パトロン、シエテレグアス、フォルタレサ、ペルノリカール)だけで、かなり手間暇かけて作っています。
発酵で使われている酵母は蒸留所のオリジナル酵母で、なにかトラブルがあった時のために、パリでも同じ酵母菌が保管されています。
樽はアメリカンオークの中古樽で、ジムビームとジャックダニエルのものを使用。
エンジェルシェアは8〜10%になります。
アルトスのレポサドは、5〜8ヶ月熟成のテキーラをブレンド、アネホも15〜18ヶ月熟成のテキーラをブレンドして作っています。
決まった熟成期間のブランドが多いので、すごく珍しい事。
ちなみに、ペルノリカール蒸留所ではテキーラの製造工程で使用した材料の約98パーセントをリサイクルしていて、バガスは4ヶ月かけて肥料や土にして、地域のサッカー場や学校の庭の土に使っているそうです。
バガスをそのまま破棄すると、土の栄養分を吸ってしまうためアガベや野菜の生育に影響がでたり、焼却した場合は大気汚染になるそうですが、まだまだ意識が低い蒸留所も多い中、リサイクルや環境保護への取り組みもきちんとしています。
本当に素晴らしい!!
最後は、日本未入荷のアネホも含めフルラインをテイスティング。
製造工程をまとめたプレゼンテーションで復習もしました。
お土産にいただいたアルトスTシャツと、日本からそれぞれが持参したお土産を交換して蒸留所ツアーも終了。
アガベ畑を自由に散策して写真を撮ったり、フリータイムも満喫してきました。
日本・メキシコでの再会を約束して、ヘススともお別れ。
素敵な経験になりました。