今回のメキシコ旅行でも、せっかくなので、
1日蒸留所巡りをしようと言うことで、
昨年の10月のツアーでお世話になった、
オチョのオーナートーマス・エステス氏から招待していただき、
ラ・アルテーニャ蒸留所へ。
レンタカーで、チームカクタスのメンバーと一緒に、
グアダラハラから約2時間、ロスアルトス地区のアランダスに移動。
サンタバーバラホテルで朝食を食べて、
ブランドアンバサダーのアレハンドラと合流
車で案内していただき、いざ蒸留所へ
テキーラ造りの名門である、カマレナ一家に誕生した、
ドン・フェリペ・カマレナが創業者のラ・アルテーニャ蒸留所は、
メキシコ革命紛争で破壊されてしまった場所から、
1937年に、アランダスに再建し、現在は息子・孫に受継がれ、
地元で愛される「タパティオ」「パラディソ」、
そして、シングルエステートのこだわりぬいたブランド「オチョ」など、
個性的なテキーラを造り続けています。
オチョのブランドアンバサダーのアレハンドラ、
蒸留所長のマリオ・ゴメス氏、
タパティオのブランドアンバサダーのアルマンドとう、
豪華メンバーで蒸留所を案内していただきました
同じ蒸留所で作られているのに、2つのブランドは全く違う特徴。
今回、どのように作り替えているか確認しました。
アガベに関しては、ロスアルトスの赤土の栄養を、
たっぷり含んだジューシーで大きなものを使用。
畑も見せていただきましたが、アガベのブルーと、土の赤のコントラストで、
本当に美しい景色が広がっています。
その中でも、オチョは特に選びぬかれたアガベを使い、畑の場所が指定されている、
シングルエステート。
マンポステラでゆっくり加熱をして、
シュレッダーを使い絞汁をした後は、
大きな木製の発酵層で自然発酵。
天候や湿度を見ながら、4~5日間かけてじっくり発酵させます。
木製の発酵層は、メンテナンスや清掃が大変なので、
なかなか使われていないのですが、ここではすべて木製。
さすが、伝統的な製法を守る蒸留所です。
ちなみに、以前はエルテソロを作っていたので、
シュレッダーではなくタオナを使用していたのですが、
現在は稼働しておらず、バガスも使っていません。
1回目の蒸留は、ステンレス製。
タパティオは、写真・右側の銅製のもの2回目に使い、
オチョは、一番左の小さな銅製の蒸留器を使います。
蒸留の過程では、加水を最小限にするため、
低いアルコール分を目指して蒸留していることで、
アガベ本来の味・香りを、蒸留過程でも残るように工夫されています。
樽の貯蔵庫は同じ場所にあり、
今回の訪問では、パラディソも熟成されていました。
ちなみに、オチョの場合は、
1回使った樽はリチャーせずに、毎回捨ててしまうそう。。
同じくらい使われたウィスキー樽を購入して使うことで、
味のバランスを崩さないようにしているとか
素晴らしいこだわりですね。
もう一箇所の貯蔵庫は、川の水を壁から流すことで、
一定の湿度を保っています。
残念ながら、今回はまだ飲めず・・・
蒸留所見学の後は、楽しみにしていた試飲タイム。
クエルニートを使い、しっかり味が分かるようにと、
全て加水前の状態のもので、テイスティング。
樽の違いがしっかり分かり、とても勉強になりました。
でも、さすがに50度前後のものはきつい
最後に、ヒマドールの方に来ていただき、
アガベ堀りの実演と体験
コアが重くて、私は何度やっても、うまくいきません。。。
キオーテの処理をしたあとのアガベや、
掘り起こしたあとのアガベの根っこの部分なども見せていただき、
畑をゆっくり見学
山に囲まれ、蒸留所の近くは清流が流れる、
のどかで美しい場所。
時間の流れが止まるような感覚を覚える、
自然の魅力いっぱいの、この蒸留所が大好きです。
最後は、ロンドンのお店のオープンで、
今回会えなかったトーマスからのお気遣いで、
お土産に1本づつオチョをいただきました
テキーラ協会のツアーでも2011年に一度訪問していますが、
今回はゆっくり時間をつくり、質問もたくさんさせていただき、
本当に大変勉強になりました
10月のツアーで、また訪問出来ればいいなぁ・・・