テキーラ・マエストロ仲間と、秩父にあるイチローズモルトの故郷、
秩父蒸留所見学ツアーに行ってきました![]()
普段はモルトは全く飲まない私でも、
まわりでファンが多く、イチローズモルトの人気はひしひしと感じており、
スピリッツの勉強も兼ねて・・・ということでしたが、とても楽しみにしていました。
秩父駅で売っている、イチローズモルト味のジェラートをいただきました![]()
準備万端
タクシーで20分ほどで蒸留所に到着。
自然に囲まれたて、空気が澄んでいる素晴らしい山間にある蒸留所は、
こじんまりとしていますが、清潔感があります。
イギリスの『ウイスキーマガジン』主催の、
ワールド・ウイスキーアワード(WWA)2008年のジャパニーズモルト特集で、
最高得点の「ゴールドアワード」に選ばれるなど、
日本が世界に誇る蔵元の、肥土伊知郎さんに直接蒸留所のご案内をしていただきました。
おおらかなお人柄からは全く感じさせないのですが、
商品化するまでにはかなりの御苦労、困難があったそうで、
それを乗り越えて夢を実現させた肥土伊知郎さんのドキュメンタリー映画があるほど![]()
テキーラの世界も同じですが、お酒を愛し、
良いものを造ろうという気持ちのある方のお話は本当に心に響きます。
説明の過程で、お酒への情熱をひしひしと感じ、胸がじーんと熱くなりました![]()
製造の過程を順番にご案内いただき、まずは原材料の小麦の説明から。
実際に、試食もさせていただき味の違いを詳しくご説明いただきました。
現在は、イングランド、スコットランド、ドイツから購入しているそうですが、
地元で、そばの裏作として小麦栽培も始めているそうで、
今後、すべて日本で造られた商品が発売されるのも楽しみですね![]()
乳酸菌が木の内側に着いて、自然発酵をうながすとか。
メンテナンスも非常に大変なようですが、ここまでのこだわりにただただ感動。
ちょうど蒸留中の蒸留器2台も近くで見学させていただきました。
スチーム式の銅製のポットスチル。
ストレートでネックは短めでした。
穴があいてしまったり、薄くなってしまったりするため、
人の手で、チェックも兼ねて綺麗に磨かれているようでピカ
テキーラと同じように、2回蒸留ののち、
ヘッド、ハート、テイルの3種類に分けられ、ミドルカットの作業が行われます。
アルコール臭の強いヘッドの部分と、雑味のあるテイルを取り除くのですが、
全て熟練の職人の方の五感で判断しているとのこと。
実際にきちんと分けられた、3種類の香りを比べましたが、全く違いビックリ![]()
ハートの部分に切り替わるタイミングを判断するのは、本当に難しい作業ですね。
「人が飲むものですから、人が美味しいと思う感覚のものを使います。」
とおっしゃっていて、機械にはない人の「こころ」が入ったお酒なんだなぁ・・・と感じ、
ますますイチローズモルトが好きになりました![]()
たくさんの種類、サイズの樽が綺麗に並べられていて圧巻。
樽の置かれているスペースの下は地面になっています。
これにより、温度や湿度が保たれ、温度調節をしなくても、
自然に、発酵にふさわしい環境を作ってくれるそうです。
実際、貯蔵庫の中はひんやりとしていて、
適度に湿度があり、いい香りが漂っていました。
実際に、ひとつひとつ樽の素材の説明を聞きながら、
樽の香りを嗅いだり・・・・
本当に勉強になりました。
現在は、近くに製樽工場も建設中で、
日本製の樽で熟成されたものが造られていくそうです。
熟成期間を見極めてボトリングされるシングルモルト・シングルカスクを中心としているので、
生産数は少ないそうですが、非常に珍しいボトルに溢れ、
みんなでレアボトルに目を光らせ、何種類も試飲。
私は、ミズナラの香りがとてもオリエンタルで華やかで、
個人的に大ファンになってしまいました![]()
中には、ラムを熟成した樽で熟成させたものもありました。
いつか、テキーラの中古樽で熟成したものも加わるかもしれませんね。
非常に密度の濃い時間で、大変勉強になりました。
テキーラ仲間と一緒に行けたのも、
メキシコツアーを思い出し、懐かしい気分にひたりつつ、
蒸留所見学も終了。
またぜひ、訪れたいと思います![]()
テキーラ造りも、ウィスキー造りも、
情熱とお酒への愛情、夢を持ち続ける強い気持ちが大事ですね![]()
肥土さんは、本当に素敵な方でした![]()
ベンチャーウィスキー




















